中国返還20年を迎えた香港の行方(後)
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NetIB-Newsでは、「未来トレンド分析シリーズ」の連載でもお馴染みの国際政治経済学者の浜田和幸氏のメルマガ「浜田和幸の世界最新トレンドとビジネスチャンス」から、一部を抜粋して紹介する。今回は、7月14日付の記事を紹介する。
習近平主席が「中国の夢」と同様に提唱している「一帯一路」と銘打ったアジアとヨーロッパを結ぶ「現代版シルクロード」経済圏構想についても、香港は当初から積極的な対応を見せている。真っ先に参加表明を行うと同時に、「一帯一路」計画の資金面を賄う「アジアインフラ投資銀行」にも出資を決めた。
「一帯一路」計画に関して、ヨーロッパではドイツが最も熱心に動いている。ユーラシア大陸をカバーするインフラ整備事業にビジネスチャンスを見出そうと、ドイツ企業は「現代版シルクロード計画」に大きな期待を寄せている。7月7日、8日にドイツで開催されるG20首脳会議でもメルケル首相は習近平主席との間で多くのプロジェクトに調印する段取りをつけていた。
そこでアジア方面に関しては香港の出番というわけだ。香港の戦略は「一帯一路」のインフラ整備をタイやベトナムと組んで展開しようとするもの。香港貿易発展評議会(HKTDC)が中心となり、香港の資金力を活かして「現代版シルクロード」の沿線国とコンソーシアムを形成する考えである。
ターゲットになっているのは8カ国。具体的には、タイ、ベトナムに加えて、インドネシア、サウジアラビア、UAE、ポーランド、ハンガリー、チェコといった国々となっている。陸路に限らず「海のシルクロード」を想定した布陣に他ならない。※続きは7月14日のメルマガ版「世界最新トレンドとビジネスチャンス」第72回「中国返還20年を迎えた香港の行方(後編)」で。
著者:浜田和幸
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