南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を「廃棄した」と説明しながら陸上自衛隊が電子データとして保管していた問題で、共同通信は18日、稲田朋美防衛相が陸自の日報保管を知りながら、隠蔽を了承していたことを報じた。
共同によれば、稲田防衛相は、2月15日に行われた防衛省最高幹部による緊急会議で、日報の電子データが保管されていた事実を非公表にするとの方針を幹部から伝えられ、それを了承。緊急会議2日前の13日にも、会議の「事前説明」という位置付けで同様の報告を受けていたという。2度にわたって実情を把握する機会を得ながら、隠蔽に加担した形だ。
稲田防衛相は、その後に行われた3月の衆議院安全保障委員会で、「文書管理の在り方や防衛省・自衛隊に改めるべき隠蔽体質があれば、私の責任で改善していきたい」と述べており、報道が事実なら明らかな虚偽答弁。加計学園問題を審議するため来週にも開かれる予定の予算委員会で、野党側の追及が強まるものと見られている。
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