九州北部豪雨の爪痕(4)~植木が流され休業に 窪田造園
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朝倉市にあるガーデニングショップ 「四季の里」を運営する(株)窪田造園。全国でもいち早く植木のネットショップを手がけ、県外にも多くのファンを持つ。同社が運営する四季の里(朝倉本店)には、その名の通り四季折々の花や草木を楽しめる園芸農園が広がっていた。
しかし、今回の九州北部豪雨によって農園は甚大な被害を受け、休業を余儀なくされている。「強いシャワーがかかっているような音がずっと続いていました。午後1時か2時くらいから雨が降り出して、2時間後には事務所が浸水しました。土嚢で防げたのは最初だけで、床はすぐに水浸しになりました」(窪田造園(株) 窪田望専務)。
浸水被害によって、事務所は床と壁紙の全面張り替えを行った。しかし、それよりも大きな被害を受けたのが、事務所から約300mの場所に位置する四季の里の朝倉本店だ。店舗で販売していた植物の鉢が雨で流され、植木畑の土が流出。大量の汚泥に草木が覆われ、「言葉も出ないような状況だった」と窪田さんは語る。
「被害額はおそらく2,000万円ぐらいになるでしょう。これまで大雨があっても、ここまで大きな被害が出たことはなかった。今回、被害が拡大した一番の原因は、国道386号線バイパスだと聞いています。高めに設置されたバイパスが堤防のような役割を果たし、せき止められた水が逆流して、この一帯に留まったため、大変な水害になったんだと思います」。
国道386号線バイパスは、大分県日田市から福岡県筑紫野市にいたる総延長51.8kmの一般国道。写真の通り、周辺の田んぼよりも高台に位置する。大雨時は、田んぼがすべて水に浸かっていたという。
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(つづく)
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