2024年12月27日( 金 )

すべて嘘!安倍首相に教育的指導を

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 自己愛の塊。安倍晋三首相を表現するのに、この言葉ほどふさわしいものはあるまい。愛しい自己を守るために重ねた嘘がいま、自分自身を身動きとれない状態に追い詰めている。

 そんなことを考えてしまったのは、24日の衆議院に続いて行われた昨日の参議院閉会中審査のせいである。すでに森友、加計学園に代表される忖度ずくめの政権運営を追及する議論ではなくなった。これは晋三くんという嘘つきおぼっちゃまを糾し、彼の言動がある種病的な色を帯びていることを改めて国民に知らしめる場なのだ。いってみれば、この極めて属人的な論点こそ、安倍「お友達ファースト」政権の本質でもある。

 安倍首相がその場しのぎの嘘を連発していることは、昨日、民進党・蓮舫代表らが指摘した次の事実からも明らかだ。

 安倍首相は24日の衆議院閉会中審査で「加計学園による学部新設計画を知ったのは(今年)1月20日だった」と答弁していた。しかしこの答弁が矛盾していることは誰の目にも明らかだ。なぜなら、今年6月5日と同16日に行われた予算委員会で安倍首相は、

 「国家戦略特区に申請すれば、わたしの知り得るところになる」
 「国家戦略特区に、その申請を今治市と共に出された段階で、承知をした」

 などと発言していたからだ。

※資料
2015年6月4日:今治市が獣医学部新設を申請 ← この時点で把握していた
今年1月1日:加計学園が事業者として申請
今年1月20日:加計学園に決定

 民進党・蓮舫代表も指摘していたが、こうした言い逃れは国会・国民に対する侮辱である。嘘を取り繕おうとするならまだわかる。もとより整合性を保とうという意識すらなく、矛盾が指摘されれば「それは間違っていました」と開き直り。時間と予算をかけて進めてきた審議がまったくの無駄であり、要するに国民が舐められているのだ。
 そもそも、安倍首相が加計学園の計画を知らなかったなどということはありえない。ほかならぬ安倍首相本人が語ったところによると、加計学園の加計孝太郎・理事長はアメリカ留学中に知り合った盟友であり、昭恵夫人も交えて年に何度も会食しているという親しい間柄だ。

 国民は、いつまでこの虚言癖内閣に付き合わなければならないのか。民進党は権力闘争にうつつを抜かしている場合ではない。これだけの材料がそろっていて退陣に追い込めなければ、支持率はすでに共産党に並ばれているのだから「野党第一党」などという大仰な自意識を捨てるべきだろう。

 口のまわりにクリームをつけながら、「ケーキなんか食べてないもん!」と叫ぶ幼い子ども。

 これが安倍政権の本質だ。しつけの意味でも、「嘘をついてはだめだ」「ごめんですむなら警察はいらない」と教えてやらなければならない。

【小山田 浩介】

 

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