2024年12月26日( 木 )

北朝鮮ミサイル、北海道上空を通過

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 29日午前5時58分ごろ、北朝鮮は弾道ミサイル1発を朝鮮半島東側から北東に向けて発射した。ミサイルは午前6時6分ごろ北海道襟裳岬付近を通過し、襟裳岬の東約1,180kmの太平洋に到達。午前6時12分ごろ、3つに分解した状態で着水した。ミサイルが通過した北海道への破片などの落下は午前8時時点では確認されておらず、付近を航行している航空機・船舶などへの被害もない模様。
 自衛隊法に基づくミサイルの破壊措置(迎撃・撃墜)は行われなかった。また、今回のミサイル発射が成功なのか、失敗した結果襟裳岬沖に落下したのかはまだ不明。
 政府はJアラート(全国瞬時警報システム)を発令して国民に警戒を呼び掛けた。

 北朝鮮のミサイルが、事前の予告・警告なく日本の領土上空を通過したのは初めて。過去にも「人工衛星の打ち上げ」と称して発射されたミサイルが通過したことはあったが、これらはそれぞれ国際機関に対して「打ち上げ時の破片が落下する可能性がある地域」などについての通告があった。

 今後、日本はもちろんアメリカ、韓国など関連各国がどのような対応をとるかに注目される。とくにアメリカは、ここ最近トランプ大統領が北朝鮮に対する態度を軟化させていたタイミング。はたしてどのような影響がみられるだろうか。

【深水 央】

 

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