約1,000名の医療関係者が参加、第3回カマチグループ医療連携会
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回復期リハビリテーション病院の認知度向上へ
関東地区に15の回復期リハビリテーション病院を展開するカマチグループは9月12日、東京都内のホテルに医療機関や介護施設の関係者を招き、医療連携会を開催した。この会は、同グループの回復期リハビリテーション病院と急性期を担う医療機関、介護施設などの相互理解と連携を深めることを目的として3年前からスタート。回復期リハビリテーションへの認知度が高まるなか、回を重ねるごとに参加者は増え、第3回となる今回の参加者は約1,000名を数えた。
2006年4月に開院した千葉県の八千代リハビリテーション病院を皮切りに、関東地区において毎年1棟ペースで病院を開院しているカマチグループ。その展開の中核を担うのが一般社団法人 巨樹の会である。今年10月1日には、江東リハビリテーション病院(206床)が保険診療を開始。社会ニーズの高まりに応じて増床も行っており、前出の八千代リハビリテーション病院は、83床から97床の病床配分を受け段階的に増床、来年6月には180床でリニューアルオープンする。
回復期リハビリテーションに対する地域社会の期待は、カマチグループの実績数値にも表れている。16年度の実績では、12のリハビリテーション病院で患者受入総数9,501名(前年度8,701名)、在宅復帰率90.5%、患者満足度80.3%という実績をあげた。急性期病院が不足していた利根医療圏(埼玉県)において、同グループのもと16年4月に生まれ変わった新久喜総合病院では、救急搬入件数6,609件で県内上位となり、上田清司埼玉県知事から救急功労賞を受賞している。
また、患者のうち80歳以上の割合が55%という五反田リハビリテーション病院では、“地域の高齢者医療を担う存在”として、気温が下がる冬場(2~6月)に重症度が高い脳卒中や、10~2月にかけて多発傾向にある大腿骨近位端骨折の状況を分析。入院までの待機日数を短縮するため、12月~5月にかけての受け入れ体制を充実させるとしている。
「家に帰すこと」を最大の目的とする同グループでは、セラピストの充実した人員体制やシミュレーションルームなどにより、一人ひとりの社会生活の状況に合わせたリハビリテーションを実現。医療連携会第一部の後半では、昨年8月12日に脳出血を発症し、原宿リハビリテーション病院で婚約者(当時)の俳優・峯村純一さんと二人三脚でリハビリ生活を乗り越え、見事復帰を果たした女優で歌手の河合美智子さんが登壇。昨年大流行した「恋ダンス」に挑戦するほか、NHKの歌番組への出演するため、浴衣を着たリハビリなどを振り返り、「一人ひとりに合わせたリハビリにビックリ。楽しかった」と笑顔で語った。
リハビリテーション希望患者の迅速な受け入れを追求するカマチグループでは、「できるだけ多くの方に私たちがやっていることを知っていただくことは、本当に患者様のためになると確信している」(蒲池真澄会長)と、医療・福祉関係者や社会全体の認知度向上のため、今後も交流を含めた情報発信を続けていく方針だ。
【山下 康太】
<COMPANY INFORMATION>
(一社)巨樹の会
代 表:鶴崎 直邦
所在地:佐賀県武雄市武雄町大字富岡12628
設 立:1954年4月
正味財産合計:307億7,941万円
URL:http://www.kyojunokai.jp/関連キーワード
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