2024年11月22日( 金 )

先代への感謝と敬意を心に刻み 地場パーキング業界をリードする(前)

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セイワパーク(株) 清家 政彦 代表取締役社長

 自他ともに認める地場・駐車場業界のリーダーとして、駐車場を通じた都市空間のスマート化に貢献しているセイワパーク(株)。同社2代目の代表取締役社長の清家政彦氏は、同社の創業者であり父である清家謙次会長が作り上げたパーキング事業を、より進化させた事業構築を実践している。現状と今後の事業展開についてインタビューした。

(聞き手:弊社代表・児玉 直)

人材が着実に成長

 ――貴社におかれましては、以前より積極的な人材の登用による育成が秀逸です。その風土が、より進化されておりますね。

セイワパーク(株) 清家 政彦 代表取締役社長

 清家 ありがとうございます。何か特別なことをしているわけではありませんが、お互いにコミュニケーションを闊達にできる雰囲気を各人が作っております。それぞれのセクションで1人ひとりの役割があるなか、それらを遂行することで、1つの仕事やプロジェクトが成立していきます。すなわち、弊社の仕事はすべてチームで行います。チームで仕事を進めて仕上げるには、お互いの能力を認め合い、自主性を醸成して前向きな仕事場の風土を作ることです。

 ――その貴社の職場の風土が、若手社員や女性社員の活躍に直結しておりますね。

 清家 約15年前から新卒の採用を実施し、毎年3〜4名採用しております。今日までほとんど離職することなく、弊社で活躍しております。これまでに全員で培ってきた社内の風土がより進化して、社員が一丸となって高いチームワークを築いていっております。女性社員のキメの細かい営業活動、若手社員のひたむきな姿勢は、オーナーさまはじめお取引先の皆さまからとても好感を得ております。女性や若手社員だけでなく、中堅・ベテランの社員もそれぞれの持ち味を生かしながら、チームワークを存分に発揮し、実績を積み上げております。

リーダー自ら率先垂範する

 ――それは清家社長ご自身が先頭に立たれて、謙虚に誠実な姿勢での仕事をする姿を見せておられることが、社員の皆さまが「よし、自分も!」というモティベーションにつながっているのかと存じます。

 清家 私は、2008年6月に代表取締役社長に就任いたしました。当時は、ご存知の通り、リーマン・ショックの時代で、国内の経済は厳しい状況であり、弊社も苦戦しておりました。その厳しい状況のなかで、いかに学び成長して、次の機会へ備えるのか─景気は必ず好不調の“山と谷”があります。その“谷”の時に、できることへ最善を尽くすことです。当時は、目標数を決めて営業訪問を行う、製造部門はコストを見直すなど実践し、「企業の業績も谷があれば山がある。今後必ず好調になるから、皆で一丸となって準備しよう」と伝えながら、ともに取り組んできました。厳しい局面である時こそ、できることを着実に行うことが大切で、その活動は必ず後に生きてきます。それを社員に伝え、将来の可能性を見据えた仕事づくりを行っております。

(つづく)
【文・構成:河原 清明】

現在、2010年に開業した自社運営のセイワパーク天文館(鹿児島県鹿児島市東千石町1-24)も好評営業中。

<COMPANY INFORMATION>
代 表:清家 政彦
所在地:福岡市博多区東比恵2-1-3
設 立:1978年2月
資本金:5,000万円
売上高:(17/3)27億円

 
(後)

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