【2017衆院選・福岡】希望・小池代表が福岡で演説「安倍一強政治にNOを!」
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22日投開票の衆院選で、希望の党の小池百合子代表は16日、福岡県、佐賀県、鹿児島県の九州3県の同党候補者を応援するため、街頭演説を行った。福岡市内で行われた街頭演説では、雨のなか、事前に予定を聞きつけた数百人規模の聴衆が集結。まちを行き交う通行人も足を止め、大混雑となった。複数の世論調査で「失速」や東京都知事としての支持率低下が指摘されているが、今回の選挙の“台風の目”である小池氏に対する、福岡の有権者の関心の高さがうかがえた。
小池氏の描く設計図を実現するのは?
演説の冒頭で、小池氏は、今回の選挙について「安倍総理の都合で行われた」「安倍一強政治を象徴する出来事」とし、特区制度における森友・加計問題について、情報公開の不徹底が政治の不信を招いたなどと指摘。党の公約に掲げる消費税凍結について、「好景気の実感がない人が多い。一旦立ち止まり、社会保障のこと、待機児童のこと、働く女性のこと、持続可能な日本にするための設計図を引き直すべき」と訴えた。
では、小池氏が描く「設計図」とはどのようなものか。演説では、「仕事か子育てかで悩むのは日本だけ。仕事をし、家族とともに休暇を楽しむ社会をみな楽しんでいる」「東京都で待機児童の解消に取り組んでいる。東京でも子育てができるとなれば、結婚して子育てをしようという女性が増える」「福岡市でも解消に取り組んでいるが、待機児童対策は地域の力につながる」などと語っている。
また、社会保障に関しては、「定年後に、健康でトライアスロンをやっている方もたくさんいる。その知識、経験を活かせる社会環境にすることで、結果として、健康で長寿のお年寄りが増え、社会保険料の問題にも大きくプラスになる」と語った。
東京都知事としての経験も踏まえながら、政党の代表として、国政改革の構想を語る小池氏。その構想を実現する現場に立つ国会議員を決める選挙である。今回の演説では、具体的に触れなかったが、安全保障、憲法改正では、すでに候補者との間で考えの違いが見られている。最後に、「しがらみなく、改革マインドに燃えた希望の党の候補者に託してほしい」「安倍一強政治にNOを突き付けよう!」と同党候補者への支持を呼びかけた小池氏。国民の混乱を避けるためにも、「排除」ではなく、党内の意思統一に取り組む姿勢を見せていただきたいところである。
【山下 康太】
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