2024年11月22日( 金 )

「粉飾していた」てるみくらぶ 債権者集会開かれる

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 本日、午後2時より「メルパルク東京ホール」(東京都港区)にて、(株)てるみくらぶの債権者集会が開かれ、全国から約1,000人の債権者が詰めかけた。
 破産管財人の土岐敦司弁護士が今回の破産開始に至った経緯を説明したほか、資料を配布。これによれば、顧客からの入金が支払よりも先になることから、運転資金の確保のため赤字販売を継続。資金集めのための赤字販売が雪だるま式に増加していったという。また、旅行業の免許更新と金融機関からの借り入れを行うため、決算時に費用の取り消しや架空利益の計上により粉飾決算を行っていたようだ。

 参加者から説明を求められた山田千賀子社長は、「嘘に嘘を重ね、売上至上主義で赤字に陥った。部門担当者が現場で指揮していたとはいえ、会社の方針は自分の指示であり弁解の余地はない」と涙ながらに話した。債権者からは、「赤字状態で販売を続けていれば、会社が最終的にどうなるかは容易に想像できたはず。これは立派な犯罪だ」など、会社の姿勢に対する意見が出された。

 別の債権者からは「破産寸前だとわかっていながら、新聞などで大きく広告を出すこと自体が詐欺行為なのではないか。社長はわかっていたのではないか」といった質問が出された。終了間際参加者からは、きちんと納得できるまで説明するよう求める声が上がったが、同社の行為が詐欺に当たるかどうかは現在調査を進めているとして、この場での回答は得られなかった。

 配当に関しては、「過年度の更生請求等による税金の還付が認められれば、配当の可能性はある」(配布資料)という。次回集会は、2018年5月28日。東京地方裁判所(東京都千代田区)で開催される。

<COMPANY INFORMATION>
(株)てるみくらぶ
代表:山田 千賀子
所在地:東京都渋谷区渋谷2-1-1
設 立:1998年12月
資本金:6,000万円
売上高:(16/9)195億9,600万円

 

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