2024年12月23日( 月 )

粉飾決算のてるみくらぶ、山田千賀子社長ら逮捕へ

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粉飾決算による詐欺の疑い

 今年3月に破産した(株)てるみくらぶが、粉飾決算で業績を良くみせて金融機関から借り入れを行ったことについて、警視庁は同社代表である山田千賀子氏らを詐欺の容疑で逮捕する方針を固めた。同社は今年3月27日に東京地裁に破産手続きの開始を申請。同日、同地裁より破産開始手続開始決定を受けた。

 破産管財人の土岐敦司弁護士が作成した資料によると、同社は、インターネットを通じて海外旅行などの格安ツアーを販売していたが、格安航空会社(LCC)の出現による価格競争の激化や大幅円安の影響などにより、売上原価が高騰。粉飾された決算では、4期連続の増収増益となっていたが、実際には2015年9月期以降、赤字販売を続けており、17年9月期は、最終損失61億5,600万円を計上し、143億2,600万円の債務超過となっていた。

 11月6日に開催された債権者集会には、全国から約1,000人の債権者が出席。その席上で山田氏は「嘘に噓を重ね、売上至上主義で赤字に陥った。部門担当者が現場で指揮していたとはいえ、会社の方針は自分の指示であり弁解の余地はない」と涙ながらに話していた。

 

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