イタリアと日本の出会いと交流の機会～第５回西日本国際ビジネスフォーラム開催

　「第5回西日本国際ビジネスフォーラム」が16日、福岡市中央区で開催された。同フォーラムは、日伊経済連合会が主催する官・民による国際シンクタンク型フォーラムで、日本とイタリアの両国間の連携を強化し、各界のリーダーとの連携を通じて、今日の両国および世界経済の動向を安定的に観察することを目的に2013年に始まったもの。今回で5回目の開催となり、日伊両国のさまざまな機関や企業の関係者らが一堂に会する、1年に1度の機会となっている。

　今回、第1部のパネルディスカッションと第2部のイタリア投資セミナーの2つに分けて開催。冒頭、日伊経済連合会会長のディサント・ダニエレ氏が、「フォーラムの目的は、イタリアと日本双方にとっての“出会いと交流の機会”をつくること。今後、イタリアと日本の貿易を促進させていきたい」と開演の挨拶を行った。
　続いて、在東京イタリア大使館大使のジョルジョ・スタラーチェ閣下が、「福岡は日本のなかでもとても活発な場所だと聞いています。外務省を代表して私が、イタリアへの進出は、ここ福岡にもたくさんの利益があることを保証します」などと講話。そのほかにも日本銀行の福岡支店長やイタリア銀行の日本駐在員、野村證券のエコノミストなど、両国の外交や経済関係のリーダーが集まり、日伊間の外交や政治、経済関係の展望についての意見交換や、日本進出・イタリア進出におけるビジネスチャンスなどについて、活発なディスカッションが行われた。

　後半は、イタリア進出を目指す企業や投資家に向けて、「イタリア投資セミナー」が開催された。明倫国際法律事務所代表弁護士の田中雅敏氏によるセミナー「海外進出における注意点とリスク管理」のほか、イタリア大使館貿易促進部による投資デスクの案内や、アサヒグループの欧州進出についての解説などが行われた。

　また、フォーラムと並行して、日本とイタリアの企業間での商談なども開催。そしてフォーラムの最後は、日伊の伝統文化や食文化が融合する、和やかなレセプションパーティーで締めくくられた。

【坂田　憲治】