2024年11月22日( 金 )

「はれのひ」被害者救済へ!同業者が無償企画を実施

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契約書持参で無償

 8日、事実上の事業停止状態であることが明らかになった貸衣装業者はれのひ(株)(本社:神奈川県横浜市、篠崎洋一郎代表)。一部の店舗を除き、振袖のレンタルや着付けの予約を行っていた利用客が放置され、なかには一生に一度の成人式に参列できないという悲劇も生まれた。そうしたなか、同業者や関連業者の間ではボランティアで「はれのひ」被害者を救済する動きも見られている。

 振袖の販売・レンタルを行う「キモノハーツ」を全国に9店舗展開する(株)カナエキモノハーツ(本社:福岡市博多区、藤林博行代表)では、2019年、2020年の成人式で「はれのひ」を利用する予定であった人を対象とした救済活動を行う。「キモノハーツ」各店舗に「はれのひ」の契約書を持参すれば、(1)成人式衣装の無償レンタル、(2)成人式当日の無償着付けが受けられるという内容となっている。

 同社は「はれのひ」とは一切の関係がないが、「キモノハーツは和文化の継承を企業理念としており、着物の魅力を通じ社会貢献をはたすことを掲げております。他社での契約者さまであっても、一生に一度の大切な舞台を台無しにしてしまうことは弊社の理念に反するという思いより決定したところでございます」とコメント。この無償企画は、東京、京都、大阪、神戸、福岡、小倉、宮崎、沖縄、美浜(沖縄県北谷町)の全9店舗で行われる。

【山下 康太】

▼関連リンク
・キモノハーツHP(「はれのひ」報道に関する対応について)

 

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