NTT株フィーバー再来か ソフトバンクグループ携帯事業会社上場へ
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ソフトバンクグループ(株)は、同社傘下の携帯電話事業会社ソフトバンク(株)を東証一部に上場させる方針。2004年に旧日本テレコム、06年にボーダフォン日本法人を買収して拡大してきたソフトバンクグループの携帯電話事業は、16年3月期で3兆1,937億円を売り上げる巨大事業となった(国内通信事業。インターネット接続サービスなども含む)。累計契約回線数は3,240万件。純増のペースは落ちており、国内の携帯電話業界は飽和状態に近づいているように見えるが、通話料・回線料として今後も安定した売上が見込める携帯電話事業は投資家から見れば魅力的だ。
ソフトバンクグループの狙いは上場によって資金を調達し、ITなどさまざまな分野にさらなる投資を行うことだとみられる。気になるのはその資金調達額。過去最高額(約2兆2,000億円)だった1987年のNTT株売り出しのようなフィーバーが起きるだろうか。17年6月に2万円越えを記録して以来上げ潮基調が続く株式市場に、さらなる後押しとなる巨額IPO(新規株式公開)になるか、注目が集まっている。
なお、ソフトバンクグループは「ソフトバンクの株式上場も選択肢の1つ」とするコメントを発表。肯定も否定もしない表現で、今後の動向に含みをもたせた。
【深水 央】
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