2024年12月29日( 日 )

【続報】神埼市の陸自ヘリ墜落事故、現場には規制線~住宅火災は鎮火

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 今日午後4時43分ごろ、佐賀県神埼市千代田町嘉納の住宅に陸上自衛隊目達原駐屯地(同県吉野ケ里町)所属の対戦車ヘリ「AH‐64D」が墜落した。防衛省によると、事故機に搭乗していた男性隊員2人のうち、1人の死亡が確認されている。ヘリが墜落した住宅2棟が燃え、住人の小5女子児童(11)が軽傷を負った。

 近くにある大立寺幼稚園には事故当時約80人の園児がいたが、けがなどはなかった。現場から300m離れた場所にある神埼市立千代田中部小学校では、少数の児童が校内にいたものの被害はなく、職員は保護者らへの連絡など対応に追われた。

 事故後、現場近くの藤ノ木交差点先付近には規制線が張られ、心配そうに見守る近隣住民の姿が――。付近に住む60歳の男性は、「(ヘリが)落ちたのを知って驚いている。まさか自分の近くで起きるとは。沖縄のオスプレイが墜落などしているので、(佐賀県へのオスプレイ配備計画は)議論を呼ぶと思う」と、不安そうな表情を見せた。佐賀広域消防局は、午後8時47分に鎮火を確認した。

 事故を受けた小野寺防衛相は会見を開き、同型機を飛行停止とすることを発表。さらに陸海空の全自衛隊所属ヘリについても点検、整備を指示したことを明らかにした。

 自衛隊所属機の事故は、直近では昨年10月17日、静岡県浜松市の沖合で航空自衛隊所属のUH-60救難ヘリコプターが夜間訓練中に墜落、隊員3人が死亡、1人が行方不明になっている。

 九州では2015年2月に海上自衛隊のOH6練習ヘリコプターが宮崎県えびの市の山中に墜落して3人が死亡、16年4月には航空自衛隊の飛行点検機U125が高隈山御岳(鹿児島県)山頂付近に墜落して6人が死亡している。

 

 動画は読者提供のものをNetIB-NEWSで編集。

 

https://www.youtube.com/watch?v=UG7UtIxo5Ic

 

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