2024年12月22日( 日 )

人材略奪に怯える建設業の経営者達

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 ある建設業者が求人情報誌に「建築技術者、年収630万円の待遇」と求人を載せていたそうだ。A社社長はこの求人を掲載した建設業者と親しい。この業者に応募は多かったかと聞くと「年収630万円でも誰も応募してこなかった」との答えが返ってきたという。

 A社社長の本音は「待遇を見て愕然とした。当社の待遇は、この2/3しかない。これではうちの技術者たちが1本釣りでスカウトされてしまえば社員が誰もいなくなってしまう」というものだ。

 実際、A社では昨年末、20年勤務していた優秀な人材が同業他社へ転職してしまったそうだ。水面下では即戦力の人材の奪い合いが始まっているという。

 A社の社長は最近、社員が一人もいなくなってしまう夢をよく見るそうだ。

 

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