【結愛ちゃん虐待死事件】「明るく、面倒見の良い好青年」~船戸雄大被告の意外な評判
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2018年3月に東京都目黒区の船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5)が死亡した事件。
警視庁は8日、父親の船戸雄大(33)と母親の優里(25)の両容疑者を保護責任者遺棄致死容疑で送検した。データ・マックスの調べで、船戸雄大被告(傷害罪で起訴)について、意外な一面が明らかになった。
船戸被告は、東日本の私立大学を卒業して岡山県や札幌市で働いた後、16年4月12日に、香川県内の食品会社T社に正社員として就職。17年12月31日で退社するまで、社内のシステム整備を担当していた。香川に来る前は札幌市内の会社に勤務しており、結婚を機に妻の実家のある善通寺市に移り住んだという。
「鬼畜」のような行為をはたらいた人物とは思えないほど、T社内における船戸被告の評価は高い。当時、船戸被告が所属していた部署の上司はいまでも、「船戸くん」と呼ぶ癖が抜けないまま困惑を隠せない。
「船戸くんをひとことで言うと、『明るくて、人気者』。面倒見も良かったんです。システム関係の人間は職人気質の人間も多いのですが、彼はパソコン音痴の社員の頼みにも気軽に応じてくれて、頼りにされていました」(かつての上司)
3月に結愛ちゃんの虐待死が報じられた際は問い合わせの電話が鳴りやまず、社内が混乱したという。
「お子さんがいる方と結婚したことは知っていましたが、こちらが気を使ったせいもあって、なかなか家庭のことは聞けませんでした。在職中に複数回、(結愛ちゃんに対する障害容疑で)書類送検されていますが、そのことも会社は知りませんでした」(同)
船戸被告が突然会社を辞めたのは、皮肉にも、「子どもの教育のため」(船戸被告)だったという。結愛ちゃんを「おとなしすぎる」と考えた船戸被告は、「環境を変えるために、東京に行く」と話していたという。
高い技術を持っていた船戸被告の離職を会社側は惜しみ、引き留めたというがしかし、船戸被告の言葉をそのまま受け取るわけにはいかない。2度の一時保護と書類送検などで、船戸被告は県西部子どもセンター(児童相談所)と県警から完全にマークされており、もはや香川県内で船戸被告が妄信するところの「教育」を施すのは難しくなっていた。船戸被告がかつて東京に住んでいたことを考えれば、教育のためというよりは、よく知った環境に「逃げ込んだ」だけではないか。なにより、逮捕時に無職だったことが無計画な転居だったことの証だ。T社の元上司は、3月に船戸被告が逮捕された際に、捜査関係者が持参した結愛ちゃんの手紙を読んだ。しかし、あの痛ましい文章を読んでもなお、「信じられない」という思いが消えないという。
「すべての社員が、同じように思っているのではないでしょうか」(同)。
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