130棟以上、約1,500戸の供給実績、人気の秘訣はキャッシュフローと利回り（後）

キミヱコーポレーション （株）

マンション事業も好調、清川では3棟目に着手

　木造アパートにとどまらず、マンションの1棟販売も行っており、これまで福岡市内では大濠、平尾、大橋、博多駅南、清川などのエリアで開発実績がある。2016年1月には、飲食店が充実しているほか、買い物に便利なうえ、天神など市中心部へのアクセスの良さから、単身者を中心に人気のエリアである大橋に11階建、20戸の単身者向けマンションを完成。同年10月には、2階と3階をSOHO用のワンルーム、4階から10階を1LDK（45.41m²）の住居とするマンション（清川）を完成させた。このマンションは、1フロアに1戸と贅沢な仕様だ。同物件は、オートロックはもちろん、入居者でも自身が入居するフロア以外にはエレベーターが止まらないセキュリティシステムを導入予定で、入居者の安全面にも配慮した。さらに、清川では現在2物件が計画中。それぞれ19年春の完成を見込んでおり、合計で約40戸となる予定だ。

　投資に適正な用地は限られていることから、同社のアパート・マンションには投資家が行列をつくって待っているという。人気を集めるのは、相対的な利回り・入居率の高さが大きな要因といえるが、年に数回開催している「オーナー会」の影響も大きいだろう。これは、30～40人規模で行われる、同社の投資物件を所有する投資家を集めた食事会だ。キミヱコーポレーションの物件を所有しているオーナーらが、投資についてざっくばらんな情報交換を行うのがオーナー会の主旨。既存顧客だけでなく、不動産投資を検討している投資家も参加している。この影響もあり、同社の物件を待つ投資家の列は、さらに長くなっているようだ。

10回目を迎えたキミヱコーポレーションカップ

　「九州エリアのゴルファーのレベルアップ」「若手ゴルファーの育成」「ファン層の拡大」を目指し、同社は08年から「九州サーキット キミヱコーポレーションカップ」を毎年開催している。17年7月にはメモリアル大会となる第10回大会を開催。参加人数は延べ500人、賞金総額1,500万円と過去最大規模の大会となった。毎年開催することで、ゴルファー以外にも知名度が上昇したことで、参加者数も増加傾向が続いている。

　田中社長は、「九州在住のプロゴルファーに、日々の鍛錬の成果を発揮していただく場、また優勝を目指す研鑚の場を提供することにより、九州のゴルフのレベルアップ、さらには、ゴルフファン層の拡大につながるものと考えています。さらに、切磋琢磨する若手プロゴルファー育成の貴重な場として、本大会を提供したいと考えております」と、継続して開催されてきた同大会の開催趣旨について話す。18年7月にも11回大会が麻生飯塚ゴルフ倶楽部（福岡県桂川町）で開催される予定だ。

（了）

＜COMPANY INFORMATION＞
代　表：田中　勝也
所在地：福岡市博多区博多駅東3-13-21 エフビル2F
設　立：2003年7月
資本金：3,000万円
ＴＥＬ：092-432-3477
ＵＲＬ：http://www.kimie.jp

＜プロフィール＞
田中　勝也（たなか・かつや）
　1964年4月21日生まれ、北九州市出身。早稲田大学卒。趣味はゴルフ。