2024年11月23日( 土 )

伊藤園、黒酢摂取の疲労低減作用を臨床試験で確認

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
 ※クリックで拡大

 (株)伊藤園(本社:東京都渋谷区、本庄大介社長)は6日、黒酢飲料の継続摂取により、運動後の疲労感が軽減することを、ヒト臨床試験で確認したと発表した。

 プラセボ飲料(外観や風味を試験飲料と同等にした飲料)を対照とした無作為化二重盲検二群交差比較試験。試験方法は日常的に酢飲料を摂取していない、30歳から45歳以下の健常な男女26名を対象に、酢酸量が660mgとなるよう配合した黒酢飲料と、酸を減圧除去した黒酢などを配合し、酢酸量を60mgに調整したプラセボ飲料を用い、それぞれの飲料を1日1本(200ml)、7日間毎日摂取。7日目に自転車エルゴメーターによる運動負荷試験を実施し、疲労感がどのように回復するかを調査した。

 疲労感の評価項目として「身体的疲労感」「身体のだるさ」「足の筋肉の疲労感」「足の筋肉痛」「肩のこり」「精神的疲労感」「爽快感」「活力」の8項目に分類。また、ビジュアルアナログスケール(Visual Analogue Scale:痛みなどの評価スケール)を用いて、運動直後、運動30分後・同60分後・就寝前・翌日起床時に評価したところ、試験飲料を摂取した被験者は、身体的疲労感が運動30分後と就寝前で、プラセボ飲料に比べて有意に減少した。加えて評価項目の「肩のこり」に関して、就寝前と翌日起床時において軽減したといい、試験飲料の寄与が示唆された。

 今回の試験結果はきょう(7日)に福井県福井市で開催される「第73回日本体力医学会大会」で発表する。

関連記事