2024年11月26日( 火 )

職員募集一部しか知らず 不透明な人事採用~福岡県宇美町

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 福岡県宇美町議会の定例会は7日に一般質問があり、公営施設の職員採用で不透明な人事採用が行われたとして、時任裕史町議が町の説明責任を指摘した。

 時任氏が指摘したのは、町が運営する最終処分場の過去の臨時職員募集について。平成28年度に処分場の位置する「明治町区」在住者の採用を優先するとしながらも、町は区内に募集情報が通知されたか把握していなかったことを指摘。さらに処分場を監視する目的で設置された、構成員わずか6名の「明治町区環境監視委員会」内だけで周知された可能性があるとした。時任氏は公募状況を追及したが、人事担当の総務課では回答できなかった。

 時任氏は「地元を優先すると言っておきながら区内で公募しないのは、公平平等ではない」と追及。採用した環境課は「選考後に(採用の)回答がきたので、詳細は把握していない」とした。時任氏はどのような経緯で臨時職員が採用されたのか、徹底した調査を求めている。

 時任氏が指摘した職員採用をめぐっては、平成27年12月に木原忠宇美町長が明治町区環境監視委員会の白水英至委員長と明治町区の薬師寺真理子区長宛に、明治町区在住者から適任者を推薦してほしいと要望していた。推薦されたのは、宇美町町議でもある白水委員長の子息で、翌2月に採用面接が実施され、4月から勤務していた。同職員は臨時職員として勤務後、競争試験を伴わない「選考」を経て、平成29年から町の正規職員として採用されている。

 

【東城 洋平】

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