2024年10月07日( 月 )

往復40kmの飛行が条件!離島間の物流にドローンを導入~長崎県五島市

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目視外&長距離飛行への挑戦

 長崎県五島市は、国の地方創生推進交付金を活用した5カ年計画「ドローンi-Landプロジェクト」を始動。10月1日から離島間無人物流事業を委託するドローン関連企業の公募をスタートし、同15日で参加受付を終了。3社が応募しているという。

 同プロジェクトは、ドローンを物流や農業などで活用し、新産業の創出と雇用の拡大を図るというもの。離島間物流の肝となるのは、ドローンの目視外かつ長距離の飛行。公募の選定では、(1)往復40km程度の飛行が可能、かつ最大3kg以上(できれば5kg以上)積載可能であるか、(2)目視外飛行を行うための技術があるかといった観点で評価される。

 長距離飛行ができるドローンについては、航続距離(動力源)、電波環境といった機体自体に関する問題だけでなく、障害物や風向き・風速など飛行環境の変化への対応なども求められ、世界各国の技術者が研究を行っている。五島市の公募でも、(1)の点については開発中でも可となっており、五島市の挑戦が世界に先駆けとなる可能性がある。

 公募は、11月8日に応募業者によるプレゼンテーションおよび審査会が行われ、11月中旬に事業者が決定し、契約が締結される予定。

【山下 康太】

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