2024年11月27日( 水 )

技術系の資格は強い

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 素人には、なかなか技術系の資格の価値はわからないものである。一級電気工事施工技士の資格をもつA氏は15年間、内勤に従事していたが、このたび、年収520万円である会社にスカウトされたという。52歳のA氏は「自分の技術が正当に評価されたので最後の転職を決断した」と述べる。

 電材大手卸の経営者は語る。「得意先の電気工事業者さんたちは一生、仕事がなくなることはない。電気・照明が必要な社会が続く間は電気技術の腕をもっている人は稼ぐことには困らない。ところが我々のように材料を供給する側は将来、消滅するリスクを背負っている」と懸念を抱いている。

 その理由として

(1)メーカーのなかで問屋・小売という流通経路を壊して直販に乗り出す不逞な輩が出てきた

(2)他業種からの参入が目立ち始めた。異業種で年商2,000億円クラスの会社の参入もある

(3)ネット通販が勢いづいてきた

 上記を要因として挙げている。

 この経営者は緊張した顔つきで「人材確保も大変、販路改革にも着手しないといけない。試練の時期を迎えた」と語る。

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