日本型銀行消滅のおそれ
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本日、所用で西日本シティ銀行博多支店に立ち寄った。周知の通り、博多支店は同行の中核中の中核にあたる支店である。また、かつての西日本相互銀行時代には長きにわたって本社の所在地だった。
その「旗艦」店=博多支店のキャッシュコーナーが減らされていたことに気づいた。当然6名のお客さんが待っていた。手数料でしか生きられない銀行が収益の源になるキャッシュコーナーを減らすとはよほどのことなのだろう。最近、バンコクで東証一部上場企業の社長と夜、会食した。その社長は1カ月前、メガバンクの会長とシリコンバレーに行ったそうだ。その時メガバンクの会長が「企業が銀行経由の振り込みをやめたら、銀行は収益源がなくなり経営できない」と嘆いていたことを打ち明けてくれた。
要約すると振込手数料は全手数料収入の40%を占めるそうだ。メガバンク3行で手数料収入が5兆円ある。そのうちの40%というと振込手数料は2兆円に達することになる。最近、大手企業はフィンテックを駆使した給料振込へと移行しつつある。振込手数料を削減するためだ。この社長も銀行経由の振込を来年末までにはやめる計画とか。銀行は次の収益源を確保できているのか!!できていないのが実情だろう。生き残るとすれば本業の貸出業務で収益を上げるしかない。「銀行潰し」の日本銀行・黒田東彦頭取の首を取らない限り金融機関の未来はない。
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