2024年11月23日( 土 )

来季はリーグ優勝奪回だ!~「福岡初心者」の記者が、日本一祝賀パレードとファンフェス2018に密着取材

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 2年連続日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスの日本一祝賀パレードとファンフェスティバル2018が25日、福岡市内で行われた。記者は4月に福岡に赴任したばかりの「福岡初心者」。兵庫県出身で「虎」魂が抜けきれない記者だが、阪神の不甲斐なさに拳を握りしめつつ、「鷹の巣」の盛り上がりを密着取材した。

37万人のファンが沿道へ

 記者が現場に到着したのはパレード開始1時間前の午前10時。沿道はすでに多くの人々が押しかけていて、最前列はすでに埋まっていた。主催者の発表によると、今年は37万人のファンが詰めかけたという。

 パレードは午前11時ごろ、明治通りと土居通りの交差点付近をスタート。明治通りを通り、平和台交差点付近までのおよそ2.3kmのコースだ。選手たちはオープンカー8台とオープンバス2台に分乗し、先頭のオープンカーには、王貞治球団会長、工藤公康監督、柳田悠岐選手会長が乗車していた。

 パレードの中間地点である天神交差点付近は最も多くの人だかりができ、選手たちが通るたびにファンから大きな歓声が上がっていた。「日本一おめでとう!」「来年こそはリーグ優勝!」とファンの声が響くなか、選手たちはファンの声援に笑顔で手を振って応え、日本一の喜びを分かち合っているようだった。おそらくたった一人の虎党としてファンに囲まれる記者。ホークスファン読者のみなさまにはまったく興味のないことかもしれませんが、今季の阪神が17年ぶりにリーグ最下位だったことを申し添えておきます。

ファンと一体に!「ファンフェス2018」

 ファンフェスティバル2018は午後1時から、本拠地ヤフオクドームで行われた。ホームベース後方につくられた特設ステージに選手たちが並ぶと、工藤監督は、「今シーズン日本一になれたのも、熱い声援を送ってくれたファンの皆さまのおかげ。ありがとうございました」と、まずはファンへの感謝の思いを口にした(このへんのファンへの気配りはさすが、それに引き換えわが阪神は監督とファンがケンカする始末でして……)。

 続けて、「今シーズンは怪我人が多く苦しい戦いが続き、シーズン2位という結果に終わりましたが、選手たちはその悔しさをバネに、クライマックスシリーズ、日本シリーズで100パーセント以上の力を出してくれたと思います」と今季を振り返ると、工藤監督は最後に「2019年は絶対にペナントを勝ち取るという強い思いで頑張っていきたいと思います」と宣言。ヤフオクドームに集まったファンに向けて、来季のリーグ優勝奪還を誓った。

 今シーズンに節目の記録を達成した選手の紹介では、通算100勝を達成した中田賢一選手、通算150本塁打を達成した柳田選手がスクリーンに映し出された。続いて、今シーズンの個人タイトルを獲得した選手が紹介され、最多セーブ投手に輝いた森唯斗選手、首位打者、最高出塁率を獲得した柳田選手、ゴールデングラブ賞を受賞した甲斐拓也選手、柳田選手、正力松太郎賞を受賞した工藤監督らが、ファンから大きな声援を浴びていた。毎年ファンフェスでの恒例行事となっているという「ヤナセ・福岡ソフトバンクホークス年間MVP」には柳田選手が選ばれ、2015年と合わせて2度目の受賞となった。

 栗原陵矢選手によってファンフェス開会が宣言されると、選手たちは外野側と内野側に分かれてファンとの交流を行った。外野側では選手とファンとのサイン会や写真撮影、握手会などが行われ、内野側の特設ステージでは、選手たちによる早押しクイズやお絵かきクイズ、ジェスチャークイズ、イントロクイズなどが行われた。後半はスポーツイベントバトルと称して、外野側で選手同士によるドラコン対決、PK対決、綱引きバトルなどが行われていた。ファンフェスの模様はバックスクリーンにも大きく映し出されており、ドーム内は終始お祭りムード。

 不肖、虎党の記者も、おかげさまで今年はヤフオクドームで数多くの激闘を観戦させていただいた。ドームを埋めるファンの声援もそうだが、記者はホークスと地域が密着していることをまさに肌で感じることが何度もあった。歴史ある球団は数あれど、ここまで地域に愛される球団はじつは少ないのではないか。来年、リーグ優勝と日本一を成し遂げれば、福岡の街全体がさらなる盛り上がりを見せることは間違いないだろう。

 ここはひとつ、地域に密着はしているものの地域に「いじられる」球団のファンを代表して、ひとこと言わせていただきたい。

「うらやましすぎるで、福岡!」

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