2024年12月25日( 水 )

東福岡高校ボクシング部で、監督解任騒動

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
東福岡高校

 東福岡高校(福岡市博多区)のボクシング部監督が11月に開催された県新人大会で、不正行為を行い解任されていたことがわかった。

 大会には練習開始後、8カ月経過しなければ参加できない規定だが、同校によると11月3、4、10、11日に実施された新人大会で、ボクシング経験が8カ月に満たない1年生6名を登録させ、そのうち3名を試合に出場させていたという。
 3名は運営側による試合当日の聞き取り調査で、経験が出場資格に満たないことが判明し、出場が認められなかった。また、出場した3選手の試合内容が不自然だったことから再度聞き取りをしたところ、試合に出場した3選手にも出場資格がないことがわかった。

 そのうち1名は10日の試合後に体調不良を訴えた(その後、回復)。学校側は事態を重く見て不正行為発覚後の11日に行われた決勝戦への出場を辞退し、翌12日に監督を解任した。その後、教職員でもある監督は学校での担任職を解かれ、無期限謹慎処分を課された。
 九州大会の予選を兼ねる同大会決勝には、同校から出場資格者がある選手4名が勝ち上がっていたが、リングに立つことなく九州大会の出場機会を失った。同校は「生徒の安全を一番に考えなければいけない」として再発防止に向け、職員や次期監督への指導を徹底する意向を示している。

 大会の主催者で、学校から報告を受けた福岡県高等学校体育連盟は、データ・マックスの取材に対し、再発防止に向けた周知活動を行うとコメント。後援の福岡県ボクシング連盟も同校に対し「再発防止に努めてもらいたい」とコメントを出している。

 東福岡高校ボクシング部は、全国高校総体大会団体戦で3回の優勝経験がある強豪。ほかの体育系部活のラグビー部、サッカー部、バレーボール部は全国大会出場を決めている。

関連キーワード

関連記事