2024年12月27日( 金 )

ピンチをチャンスと捉えられるか

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 6日午後1時39分ごろに発生したソフトバンクの通信障害。通信障害と言っても一時的なもので、すぐに復旧するだろうと思っていたが、結局、復旧まで4時間余りかかった。約10年余りソフトバンクを利用しているが、私が知る限りここまで長時間の通信障害は記憶にない。

 はじめはiPhoneの不具合かと思い、すぐに再起動してみたが、何度やっても状況は変わらなかった。もしかして携帯電話の支払いが滞っているのか――しかし家には請求書も来ていないし、今朝時点ではソフトバンクから支払督促の連絡もない。少なくとも午前中は問題なく使えていたので、おそらく支払遅延ではないだろうと自分に言い聞かせていたが、不安と焦りは募る一方だった。

 仕事上のメールやデータの送受信は、Wi-Fi環境のある場所に行けばどうにかなった。車で移動する際も、幸いGPS機能は問題なく動作していたため、何とか目的地には辿り着けた。しかし私にとって最大の不便は電話が通じなかったことだ。通信障害中、私の携帯にお客さまがずっと電話をかけていており、「ずっと通話中だった」とお叱りを受けた。お客さまに事情を説明し、何とか理解を得られたが、場合によっては信用を損ねる可能性もあっただろう。

 電話が使えない状況に不便さは感じたが、同時に一昔前に比べると代替手段が豊富にあることも感じた。今回の事態を受けてパニックに陥った人もたくさんいるだろうが、こうした不測の事態に陥った時にどう対処するかで、その人の真価が問われる。普段からあれもこれも「できない」と考えるのではなく、「できる」手段・方法は何かを考えれば、ピンチも自ずとチャンスに変わる。私にとって、普段からそれを実践できているかを試される、いい機会だったかもしれない。

【長谷川 大輔】

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