西鉄大牟田線で、有料座席指定電車の導入を検討へ

　西日本鉄道（株）（以下、西鉄）が、天神大牟田線での有料座席指定電車導入に向けた検討を行う方針であることがわかった。有料座席指定電車は現在、首都圏の私鉄などで導入が広がっているが、もし実現すれば、九州の鉄道事業者としては初の取り組みとなる見通し。

　今回、導入が検討されている有料座席指定電車は、天神大牟田線の西鉄福岡（天神）駅を平日の午後7時～10時ごろに出発する便で、運賃に追加する指定席料金は数百円で検討。帰宅する通勤・通学者の利用を見込んでいる。専用電車を導入するか、特急電車などの一部車両を指定席にするかは、今後の検討材料とされ、停車駅は利用者の多い西鉄久留米や西鉄柳川などになる見込み。現在、西鉄が策定を進めている、次期中期経営計画（2019～21年度）内での実現を目指すとされる。

　西鉄の広報担当者はデータ・マックスの取材に対し、「今後、検討をしていくことは間違いありませんが、具体的なところはまだこれからです。お客さまからのニーズがどれだけあるのかも含めて、慎重に検討していきたいと考えております」とコメントした。