博多駅周辺の再開発プロジェクト「博多コネクティッド」が始動
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福岡市は、博多駅周辺での新たな再開発プロジェクト「博多コネクティッド」を発表した。博多駅から半径約500mの約80haのエリアで、交通基盤の拡充とともに、容積率の規制緩和などによってビル建替えを促進させ、ハード・ソフト両面から九州の“陸の玄関口”である博多駅の活力と賑わいを周辺エリアまでつなげていくことが狙い。
1963年に現在の場所に移った博多駅では、75年の山陽新幹線の博多駅までの延伸を契機として、駅周辺が主にオフィス街として発展。その後、85年の福岡市地下鉄・博多駅の延伸開業を始め、93年の福岡市地下鉄・博多-福岡空港間の延伸開業、99年の博多バスターミナル増改築工事完了などにより、交通結節点としての重要性を増していった。さらに2011年には九州新幹線が開業するとともに、複合商業施設である新駅ビル「JR博多シティ」が完成したほか、16年にはKITTE博多やJRJP博多ビルなども開業し、駅周辺には商業施設やオフィス、ホテルなどが混在する一大繁華街を形成。今後も19年秋に「都ホテル博多」や「JR九州博多駅前二丁目複合ビル」、20年春の「九州勧業ビル」の開業を予定するなど、さらなる発展が見込まれている。
しかし一方で、駅周辺には昔からの古い建物も多く残されている。今回のプロジェクトのエリア内にも、老朽化が進む大型ビルが多数存在し、耐震性など防災面での懸念材料を抱えている。
新プロジェクト「博多コネクティッド」では今後予定されている、地下鉄七隈線延伸やはかた駅前通り再整備などによる交通基盤拡充に加え、容積率などの規制緩和によって耐震性の高い先進的なビルへの建替えを促していく。また、市が17年12月に発表した「博多旧市街プロジェクト」と併せて、周辺との回遊性を高めていきたいとしている。
市住宅都市局の担当者は、「今回の発表は、民間の機運を高めるために『博多コネクティッド』を始動することを打ち出したもの。具体的な内容は、春ごろになる予定」としており、ビルの建替え目標や具体的な施策、スケジュールなどについては、今春の発表を予定しているという。
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