人々の日々の生活を陰で支える都市インフラの担い手（前）

松山建設 （株）

豊富な実績を有する総合建設業者

　松山建設（株）は、1956年に現在の築上町で「小松組」として創業したのが始まり。62年には「松山建設工業」へと商号を変更し、71年に松山建設工業（株）として法人化。当時は北九州市門司区に本社を構え、一般土木や道路舗装などを中心に手がけていた。その後、創業30周年の節目を迎えた87年に福岡市中央区へと本社を移転し、福岡都市圏にも確固とした足場を築きながら業態を拡大。96年には現商号へと変更した。その後もさまざまな実績を積み重ね、創業からすでに60年を越えた同社は、今や福岡県を代表する総合建設業の1社としての地位を揺るぎないものとしている。

　同社ではこれまで、公共工事では空港や高速道路、橋梁、河川の関連工事から上下水道工事、海洋港湾土木工事、ダムなど、民間発注では商業施設からマンションや集合住宅、医療・介護施設、太陽光発電施設、教育施設など、多岐にわたる工事実績を積み重ねてきた。その活躍の場は、地元・九州を中心とした日本国内だけにはとどまらず、ODA事業で16年2月にはカンボジアのシアヌークビル州で「シアヌーク病院」を竣工するなど、アジア諸国への技術提供という新展開にも取り組んでいる。

　また、その技術力も非常に高く評価されており、九州地方整備局による「平成29年度国土交通行政功労表彰」では優良施工業者の1社に2期連続選ばれたほか、「平成29年度工事成績評定ランキング」では平均評定点82点を獲得し、トップ5社のうちの1社に選ばれている。さらに、「平成29年度工事成績優秀企業」にも選定。優秀企業は認定ロゴマークの使用が可能となるほか、九州地方整備局発注の土木工事においては中間技術検査の減免と総合評価方式での評価などの優遇措置を受けられるというもの。過去には「福岡県美しいまちづくり建築賞大賞」を受賞したこともあり、技術的な面だけでなく、意匠面でも同社は高い評価を受けている。

（つづく）

＜COMPANY INFORMATION＞
代　表：松山　孝義
所在地：福岡市中央区高砂2-24-23
設　立：1956年9月
資本金：4,000万円
TEL：092-533-0001
URL：http://www.matsuyama-k.co.jp

＜プロフィール＞
松山　孝義（まつやま・たかよし）
　1962年、福岡県椎田町（現・築上町）生まれ。明治大学法学部を卒業後、コンピューター関連の会社でシステムエンジニアとして活躍。95年に松山建設（株）に入社。2000年に代表取締役社長に就任。