2024年12月26日( 木 )

アダル中国新工場の落成記念式典、盛大に開催

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 業務用家具の製造販売を手がける(株)アダル(本社:福岡市博多区、武野重美会長ファウンダー、武野龍代表取締役社長)が中国に本格進出してから四半世紀。同社は浙江省嘉興市桐郷市に友利家具有限公司の新工場を建設し、2019年2月23日に落成記念式典を行った。

 式典には、中国共産党・呂忠飛書記や、工場の設計を担当した(株)梓設計の喜多村成雄取締役副社長などが来賓として招待されるなど、数多くの関係者が出席した。呂書記は、「桐郷市にこんなすばらしい工場を建設してくれたことを歓迎している」とあいさつ、喜多村副社長は、「高品質の家具をどんどん世界に送り出してほしい」と期待を込めた。武野重美会長ファウンダーは、「上海市から立ち退きを命じられ、やむなく工場を移転したが、ここで新たなスタートを切りたい」と語り、テープカットで落成を祝った。

 桐郷市は上海から車で約2時間半、130kmほど離れていて、大規模な工場誘致に力を入れている。市のGDPは約700億元で、国内でも比較的経済が活発な土地だ。名産品は菊の花で、菊のお茶などが有名。

 有利家具有限公司は2017年に設立した香港資本の企業。アダルと同様、業務用家具の製造販売を手がける。資本金は500万ドル、従業員数は約150名。式典の後、出席者全員で、新工場の見学を行った。新工場は、組み立てや加工、塗装、縫製など、工程ごとにフロアやスペースが分かれており、作業の効率化を図っている。総建築面積は3万6,540m2で、海外での販売のみならず、現在は中国国内市場の開拓に力を入れていて、国内の知名度アップにも今後注力していく方針だという。

 式典と工場見学の後、盛大な懇親パーティーが行われた。レイメイ藤井の藤井章生社長による乾杯で、出席者が一斉に杯を酌み交わした。パーティーの途中、武野重美会長ファウンダーの80歳の誕生日を祝うケーキが運び込まれるサプライズもあり、豪華な中華料理に出席者一同は舌鼓を打った。

 武野重美会長ファウンダーは、「こんなに多くの方にお祝いしていただき、若返った。あと10年、90歳までがんばります」と力強く宣言した。桐郷市有利家具有限公司の今後に期待したい。

【杉本 尚丈】

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