【スクープ】秋元司副大臣の答弁に重大な疑念~塩田氏のWINカンパニーがパーティー券大量購入の証拠を入手
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■塩田氏と「パーティーなどの場で5、6年前に会ったことがある」秋元内閣府副大臣
内閣府所管の企業主導型保育事業で、偽造書類などをもとに助成金申請していたことがわかった、ABCホームの元会長・塩田大介氏(現在の名前は川﨑大資)。塩田氏の案件で企業主導型保育事業に関わる関係者の証言などから、塩田氏が秋元司内閣府副大臣と密接交際している疑惑が浮上していた。
5月23日の参議院厚生労働委員会では、立憲民主党の石橋通宏参院議員がデータ・マックスの記事を元に秋元副大臣と塩田氏との関係について追及、秋元副大臣から「(塩田氏とは)20年前に先輩の紹介で知り合った」という答弁を引き出していた。
秋元副大臣は、塩田氏が刑事事件を起こしてからは「(正式に)会う機会がなかった」としたものの、石橋参院議員の「プライベートも含めて会ったことはないのか」という質問に、「パーティーなどの場で5、6年前に会ったことがある」と発言内容を変えていた。
■WINカンパニーが「チケット大量購入」の証拠メール
特別取材班は、昨年10月に塩田氏の紹介で秋元副大臣と会ったとする企業主導型保育事業の関連業者と接触し、その際に秋元副大臣の秘書であるI氏の携帯電話番号を入手していた。さらに今回、特別取材班は、昨年6月5日に東京プリンスホテルで開かれた秋元副大臣の政治資金パーティー「秋元司君と未来を語る会」のチケットを、塩田氏が代表を務めるWINカンパニーが大量購入していたことを裏付ける証拠を入手した。
資料(1)は、「株式会社WINカンパニー社長室秘書」の名義で、WINカンパニーが手掛ける企業主導型保育事業の関係者に宛てたメールだ。内容は、WINカンパニーが参加費用を立て替えたうえで、チケット30枚分の購入費用、60万円をWINカンパニーの口座に振り込むように請求しているもの。資料(2)~(5)は、その際に配られたチケットとパーティーのパンフレットだ。
秋元副大臣は23日の答弁で、塩田氏から企業主導型保育事業について陳情や口利きの依頼をうけたことはないと否定したが、その答弁内容に疑念を抱かせるメールも存在する。
資料(5)は、2017年10月に行われた第48回衆議院議員総選挙で秋元副大臣が当選を決めた際に、塩田氏から企業主導型保育事業の関係者に向けて送られたメールだ。22日の投開票日の翌23日、午前11時29分に送信されており、秋元氏が大差で勝利したことを示す画像とともに、
「これで、3年間は、企業主導型保育の独壇場です!」
という一文が添えられている。「独壇場」とはどういう意味なのか、さらにこのメールがどういった意図で送られたものなのか――特別取材班は代理人弁護士を通じて塩田氏に取材を申し込んでいるが、27日現在、回答はない。
23日の参院厚労委員会で、石橋参院議員は秋元副大臣に対して、パーティー券購入者に塩田氏の関係者がいないかを調査して「確認した内容は国会に報告すること」と求めたうえで、「今後、あちこちで(同じ内容で)質問が出るかもしれない。その際にはしっかりとした答弁を」と述べている。
【特別取材班】
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