中国経済新聞に学ぶ~旅行を好む90年代生まれの中国人の若者たち、稼いだ金を大胆につかい(前)
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「90後(1990年代生まれ)」の圧倒的多数が、いまや、「勉学」「仕事」「家庭生活」という三大分野で奔走するようになっている。彼らの世代は、これまでの時代を打ち破る数多くの「特徴」を示している。
「オタク」は「90後」を示す唯一の特徴にあらず
少し前に北京大学マーケットーメディア研究センターと網易が共同で発表した「90後…インターネット時代原住民」と題する報告によると、「90後」が自分を描写する際に最も多く使っていた言葉は「オタク」で、三分の一の「90後」は、自分のことを「オタク」と表現していた。確かに、インターネットの発展によって、さまざまな娯楽スタイルが生まれ、現在では、家から一歩も出なくとも、時間を潰す方法が数多く生まれている。
しかし、「オタク」は、「90後」を表す唯一の特徴という訳ではない。オンライン旅行会社「携程旅行網」の調査研究データによると、「90後」の96%は、少なくも年に1度は旅行に出かけている。
携程などチケット予約購入プラットフォームのデータによると、終わったばかりの五一 (メーデー)連休中に旅行に出かけた人のうち「90後」は30%を占め、旅行者の中堅勢力となっている。また、「00後(2000年以降生まれ)」の割合も大幅に上昇し、全体の7%で第4位となった。
質の高い旅行商品に人気が集中
メディアが過去に発表したデータによると、「90後」の支出額については、「月額1001~2000元(約1万6000~3万2,000円)」が全体の48%を占めた。月々の基本的な衣・食・住・交通にかかる費用を差し引くと、ほとんど手元に残らない。とのため、「90後」が毎年の旅行に使える絶対額はそれほど多くない。しかし、消費レベルに対する旅行費用の相対値をみてみると、「90後」が毎年旅行のために費やす金額は、ほぼ2カ月分の日常消費額に相当している。
これだけにとどまらず、ますます多くの「90後」が、質の高い旅行商品を購入したいと考えている。張さんは、社会人になって間もない「90後」だが、「思い立ったら、すぐに出発」の旅行パターンが大好きだという。彼は、「もし、少し金銭的に余裕があれば、より良い旅行体験ができる。
例えば、余計にかかる費用がそれほど高額でなければ、宿泊施設や観光地めぐりの快適度を上げるといった面で金を使いたい。私の周囲にいる同年代の人たちも同様で、誰もが質の高い旅行商品を求めている」と語った。
はじめて親になった「90後」も、より良い旅行を子供に体験させたいと考えている。1990年生まれの王さんは、3歳になる子供の父親だ。連休中、王さん夫妻は子供を連れて旅行に出た。「子供はまだ小さいけれども、幅広い世界を知ってもらいたい。だから、私と妻は、時間さえあれば、可能な限り、それほど遠くない場所に子供を連れて旅行に出たいと考えている」と王さんが話した。
このほか、美団網のホテル・入場料予約などのリゾート関連データによると、今年のメーデー連休中、テーマパーク関係のナイトチケットの売上が上昇の一途をたどり、ナイトツアー関連商品の売上は前年同期比53%増加し、特に、「90後」や「00後」など若年層の間で人気が高かった。
(つづく)
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