2024年12月23日( 月 )

ザ・ビッグ久留米すわの店オープン ドミナント強化へ

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 マックスバリュ九州(株)(本社:福岡市博多区、佐々木勉社長)は19日、福岡県久留米市に「ザ・ビッグ久留米すわの店」をオープンした。

 「ザ・ビッグ」はイオングループのディスカウント業態店舗。6月16日に閉店した「ゆめマートすわの」の跡地で、店舗建物をそのまま活用する居抜き形式での出店。

 19日のプレオープンでは、折込チラシなどを入れていないにも関わらず、午前9時過ぎには近隣住民が店頭に行列をつくり開店を待ちわびていた。予定より10分ほど早く開店した店内では、青果や鮮魚、精肉売り場と、店内の至るところに人だかりができた。

マックスバリュ九州(株) 佐々木勉社長

 佐々木社長は朝礼で、イオン行動規範宣言のなかから「イオンピープルは、お客さまの期待を感動に高めるため、常に自らを磨きます」という一文をあげ、「お客さまの期待を上回る売場や鮮度であれば、客数と売上は増えていく。今日からスタートです、期待を感動に高めていこう」と従業員に語り、士気を高めていた。

 「ゆめマート」からほとんどの什器を譲受し、レイアウトもほぼそのままに展開することで、初期投資を大幅に抑えるとともに、ゆめマート退店から約1カ月というスピード開店に繋げた。

 レジは常設がセミセルフ型4台に通常レジが6台(うち3台は増設)。平常移行後はセミセルフ型を中心に運用していくとみられる。セミセルフレジはイオングループで導入が進むテラオカ製品。オープン日で客数が多いにもかかわらず、レジ周辺はスムーズに流れていた。

 イズミグループは久留米市内では、6月の「ゆめマートすわの」閉店とともに、3月には「ゆめマート国分」も閉めており、残るのは「ゆめタウン久留米」と「ゆめマート上津」のみとなった。同エリアでの明暗が分かれたかたちだ。

 イズミのゆめマートが撤退した地で「ザ・ビッグ」は成功するのか。佐々木社長は、「我々のディスカウント業態『ザ・ビッグ』であれば」と自信を見せるとともに、ドミナントがさらに強化されることも勝算の1つとしてあげた。久留米の同社店舗は「ザ・ビッグ」としては3店目、スーパーマーケット業態「マックスバリュ」を合わせると6店舗目。

 商品は、従来から同エリアで支持されている品ぞろえをそのまま投入するとともに、青果と精肉など生鮮部門ではコンセッショナリーチェーンを導入し、低コストと高品質を両立させる狙いだ。ベーカリーはリーチイン式の陳列ケースを採用し、衛生志向の高まりに応えた。

7月19日:プレオープン(午前10時~午後7時)
7月20日:グランドオープン(午前9時~午後11時)

店舗名 :ザ・ビッグ久留米すわの店 (くるめすわのてん)
住 所 :福岡県久留米市諏訪野町1903-1
営業時間:午前9時~午後11時、年中無休
駐車台数:駐車253台、駐輪64台
面 積 :敷地面積13,636m2 商業施設面積 2,219m2 ザ・ビッグ店舗面積 1,793m2


【吉田 誠】

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