ライオンズクラブを本来の姿に─337-A地区の今とこれから─(5)
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‟専横・私物化”が顕在化(1)
ライオンズクラブの各地区には、キャビネットという部門がある。キャビネットとは、地区ガバナー・キャビネットの略。議長としての地区ガバナー、前地区ガバナー、地区名誉顧問会議長、キャビネット幹事、キャビネット会計、リジョンチェアパーソン(RC)、ゾーンチェアパーソン(ZC)、などで構成される部門である。
ここで2017-2018年度のキャビネット幹事だった“側近”について触れたい。次年度は、2R内で多くの批判を浴びながら就任したものの、RCとして奮闘していた。この人物は、創業30年をこえる建築関連企業の経営者で、「実にすばらしい業績を積み上げていらっしゃる」(建築業界関係者)と高い評価を得ている。
ライオンズクラブが発行している「キャビネット幹事および会計マニュアル」のなかにある“キャビネット幹事及び会計の職責”と明記された条文を引用する。
・地区キャビネット会議の議事録を正確かつ完全に記録し保管する
・地区キャビネット会議終了後すみやかに議事録をすべてのキャビネット構成員およびライオンズクラブ国際協会本部の太平洋アジア課に送付する
・地区内クラブから毎月、月例会員報告書を集め、ガバナーから要請があった場合には、他の地区役員に配布するため写しを作る
・幹事及び会計の役職に通常付随するその他の任務、並びに地区ガバナー又はキャビネットから時折委ねられる任務を遂行する
と列記されている。そのほか、細かな職責に関わる条文が記されているが、今回は割愛する。
また、「リジョンチェアパーソン・マニュアル」にも同様に議事録の作成やクラブ訪問といった責務が規定されている。読者の皆さまには、このなかに記されている“議事録”についての項目を覚えておいていただきたい。
件の“側近”は、“その地区名誉顧問“のガバナー時代を中心とする前後の時期に、“その地区名誉顧問”のライオンズクラブでのポジションを確固たるものにするべく尽力していた。
337-A地区2R内クラブの会員は「本業よりもライオンズクラブの活動の方に力を注いでいた。ある意味、無私の人物かもしれません。どういう経緯で“その地区名誉顧問“が一派に引き入れたかは不明ですが、今もとにかくよく働いていますよ」と話す。
もう一度記す。前出の“側近”は、“その地区名誉顧問”が第二副地区ガバナーになるため、そして地区ガバナーになるための画策をした中心人物だとされている。その画策とは、“その地区名誉顧問”がガバナーになれるように金品を“ばらまく”ための支援や“ロビー活動”の展開。さらには対抗する候補者への罵詈雑言や誹謗中傷を行い、代議員を懐柔していったという。
その後も、キャビネット幹事やRCの地位を利用して議事録を捏造。さらには議事録そのものを削除するなどして、“その地区名誉顧問“と取り巻きの一派が337-A地区を私物化していったのである。さらに、国際会則や地区での規約・規定を自分たちの都合の良いように解釈し、運営するなど、まさにやりたい放題だった。
これらの行為が信義を大切にし、善良な心で、奉仕する団体のあるべき姿だろうか。
次回からは、関係者からの資料や証言を基に“専横・私物化”について具体的に明らかにし、337-A地区とライオンズクラブのこれからのあり方について述べていく。
(つづく)
【河原 清明】関連キーワード
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