2024年12月01日( 日 )

日本の非難もどこ吹く風? ロシアのメドベージェフ首相が4度目の択捉島訪問

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 2日午前、北方領土の択捉島にメドベージェフ首相が来島し、極東地域の経済発展についての会議を開催した。

 現地報道によれば、同首相は会議のなかで北方領土を含むクリル諸島の開発に必要な施策案を出席者に求め、そのなかで提示された当該地域の税率をゼロにするという案について興味を示したという。

 島民には僻地手当ともいうべき収入の補てんがあるが、若年層を中心に、働き口を求めて島を出る島民が後を絶たない。ここまで経済振興に躍起になるのは、同地域が軍事拠点としての性格を併せ持つことも無関係ではないだろう。

 今回の訪問は、政権の支持基盤である右派層に対するパフォーマンスも兼ねているものとみられる。

【小栁 耕】

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