フードコートで「お席で注文・決済」実証実験開始　木の葉モール

　福岡地所グループの（株）エフ・ジェイ エンターテインメントワークス（本社：福岡市博多区、富山安則社長）は1日、同社が運営する「木の葉モール橋本」のフードコート内で、LINEアプリを利用した「お席で注文・決済」サービスの実証実験を開始した。

　実証実験はLINE Fukuoka（株）（本社：福岡市博多区、落合紀貴社長）と協業で実施。8月末まで木の葉モール管理事務所従業員を中心に約100名を対象に、その後、テナントも含む木の葉モール橋本館内の全従業員約1,500人で10月末まで行う予定。この間、システムや現場での運用方法などを確認、修正を加えて、19年末までに本導入し、一般客へのサービス開始を目指している。

　「お席で注文・決済」の利用方法は、木の葉モールの公式アカウントと友だちになると、トーク画面内に追加されるバナーから注文が可能になる。店舗、商品を順に選び、支払いをLINE Payで済ませると、店舗厨房に注文が入り、注文・決済までは店舗カウンターに行く必要がない。

　店舗が商品の準備を整えると、LINEトークで通知をし、購入客は初めて店舗カウンターに行く。決済も完了しているので、LINE画面を店員に見せるだけで商品を受け取ることを可能としている。

　このサービスを導入することで、フードコート内の混雑や待ち時間の削減につながり、利用客の負担軽減を見込んでいる。また、店舗側も注文受付けや会計作業が削減されることで、作業効率が上がることが考えられる。

　実験段階での対象店舗は「サブウェイ」と「ケンタッキー・フライド・チキン」の2店舗のみだが、「本導入の際にはフードコート内にある10店舗のほとんどで導入したい」としており、店舗側も導入に意欲を見せているという。

【吉田　誠】