寝室が変われば人生が変わる 健康住宅専門店、早稲田ハウス
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早稲田ハウス(株)
「睡眠負債」という言葉がある。毎日の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響をおよぼすおそれのある状態だ。これを放っておくと、肥満や2型糖尿病などの代謝疾患のリスクが高まると言われている。「不眠」や「睡眠障害」に悩んでいる人のために、快適な寝室づくりを行っているのが千葉県松戸市にある健康住宅専門店、早稲田ハウス(株)だ。
家のなかの空気はきれいに変えられる
「健康にとって寝室の環境がいかに大事かを教えてくださったのは実際にお住まいになられたお客さまでした。今から12年前、全身がアトピーで苦しむ22歳のお嬢さまがいらっしゃるご家族のお住まいを建築しました。お嬢さまの健康に配慮して建材を自然素材のものだけにしてつくりました。すると住み始めてからお嬢さまのアトピーが治ったのです。この住宅をつくる契機となったのは、アトピーが完治した赤ちゃんをもつお母さまの言葉でした。この家がなかったらこの子はどうなっていたかわかりません、と涙ながらに語ってくださったのです」。こう語るのは同社の金光容徳社長。
親の涙に嘘はないと確信した金光社長は、それ以来すべての建物を、健康住宅にすることを決めた。同社がつくる「健康住宅」とは、内装材に化学物質を含まない珪藻土や木材などの自然素材にこだわった住宅。この12年間で240棟を超える物件を手がけてきた。
この間、合板や新建材、ビニールクロスなどを多用した住宅の時には得られなかった感想が次々と寄せられるようになった。顧客の感想文が束ねられたファイルには、アトピーや喘息が治ったとの喜びの声や、偏頭痛、不眠などが改善し元気になったことへの感謝の言葉が綴られている。顧客が「健康住宅」に住む前と、住んだ後で変わったことといえば、唯一「室内の空気」だけだったという。
「家の空気というのは、そこで暮らす家族全員が1分1秒たりとも休むことなく呼吸します。呼吸をすれば必ず室内の空気はご自身の大切な身体を通ります。ですから、空気は目には見えなくても、きれいかどうかは自然に体が反応するのでわかるはずです。私たちは自然素材の力で、家の外の空気は変えられなくても、家のなかの空気はきれいに変えられる、と確信したのです。健康住宅をつくり始めてから5年ほど経過したある日、お客さまの喜びの声のなかに1つの共通項が浮かび上がってきました。実はそれが“睡眠”だったのです。それなら、寝室をもっと良くすればさらに良くなるのではないか、と試行錯誤を重ねた結果、誕生したのが『究極の寝室®』(特許第6466492です」(金光社長)。
床・壁・天井を良質の天然素材で施工
睡眠の質を高めることを目的とした「究極の寝室」は、床・壁・天井を良質の天然素材で施工した早稲田ハウスのオリジナル商品。フローリング材は合板に代えて宮崎県飫肥地方で400年前から植林されてきた飫肥杉(オビ杉)を使用。オビ杉は、樹脂を多く含むため湿気に強く腐りにくいのが特徴で、曲げ加工や衝撃に強く耐久性が高いので古くは木造船の材料として使われてきた。シロアリへの耐久性も高いことから、同社では健康住宅の床や柱はすべてこのオビ杉を採用している。
また、壁の素材は珪藻土で統一した。珪藻土は産地によって細孔の大きさが違い、調湿性能が変わる。使用している北海道のメソポア珪藻土は2~50ナノメーター(メソポア)の細孔をもち、優れた調湿性能をもっている。塗り壁として使用するために調合するほかの原料もすべて自然素材。独自の技術で接着剤や樹脂を使わずに、塗り壁材として開発された人にも環境にも優しい素材となっている。
床や壁の仕上げに使うのが天然抗酸化水溶液だ。これは海洋ミネラル由来の天然成分で、マグネシウム・カルシウム・炭素・ケイ素などが含まれている。この抗酸化水溶液を壁・天井・床に噴霧し塗布することで、水溶液から発生する遠赤外線が空気中の水分と反応してマイナスイオンをつくり、さまざまな化学物質や有害なプラスイオンを除去する効果がある。一度塗布すれば半永久的に効果が持続するという。
住まいづくりの目的は「健康で幸せになること」
金光社長は、寝室が変われば人生が変わることを実感している。「数年前に30代のご夫婦とお子さんの3人家族の家をつくりました。奥さまは身体が弱く、体調もよくないので、もう子どもはつくらないということで、3人で住める小さな家を希望されました。ところが自然素材の家に住み始めたら奥さまがみるみる元気になられ、あきらめていた第二子を出産できたのです。つい最近は第三子を出産されました。ご主人に、この家に住んで一番良かったことは何ですか、とお聞きしましたら、『息子が生まれたこと』と言っていただいたのです」(金光社長)。
家を建てることは人生にとって最大の買い物であり大仕事だ。昔の人は家を建てることを「城を構える」と言っていたが、その城は「幸福の城」でなければならない。しかし、食べ物や服だったら試食、試着があり、車だったら試乗ができるが、家の場合は“試住”という概念はない。人生で一番大きな買い物である家を試さないで買うのはリスクをともなう。
「住宅業界にはつくる方もお客さまの側にも、家は建てるのが目的で、建てたら終わりのような雰囲気があります。しかし、お客さまにとっての新たな人生は、建てた家に住んでから始まるのです。ですから住む人が住めば住むほど健康で幸せになれる家でなければならないのです。住まいの空気がきれいでなければならない理由はそこにあるのです」(金光社長)。
同社では、睡眠の質を実際に体験してもらうために、モデルハウスでの宿泊体験会「一日わが家」を開催したり、遠方客にも利用できるように、寝室を積んだ2t車で移動体験会を開くなど、健康住宅の良さを肌で感じてもらう活動を展開している。
【取材・文・構成:吉村 敏】
早稲田ハウス(株)
代 表:金光 容徳
所在地:千葉県松戸市西馬橋幸町15
TEL:047-348-0021
URL:https://www.wasedahouse.co.jp関連記事
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