2024年12月28日( 土 )

外国人技能実習生の労災発生件数は26件

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 福岡労働局では、「外国人技能実習生の実習実施者に対する平成30年の監督指導結果」を公表している。福岡県では、外国人技能実習生(以下、技能実習生)の人数が2018年に9,818人を記録。1万人到達は目前に迫っている。

 公表された資料によると、2018年1月~12月の間に、福岡県内で監督指導を受けた事業場数は249。このうち、労働基準法などの法令違反が確認された事業場数は157となった。違反件数が最も多かったのは、労働安全衛生法で定められた安全基準を満たしていないもので、67件。次いで、労働基準法が定める労働時間の超過が44件という結果になった。

 こうした技能実習生を取り巻く劣悪な労働環境からくる、福岡県内における技能実習生の労働災害発生数は26件におよんだ。概要は以下の通り。

※クリックで拡大

 人口減少による人手不足の深刻化が避けられないなか、技能実習生の存在はますます重要となる。彼らに気持ちよく働いてもらうためにも、受け入れる地場企業には、より一層、法令遵守(コンプライアンス)の徹底が求められる。

【代 源太朗】

関連記事