スマホは何もかも変えていく(前)
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日韓ビジネスコンサルタント 劉 明鎬 氏
スマホの登場は私たちの生活を一変させた。私たちは、すごい性能のコンピューターをいつも持ち歩いているようなもので、生活に大きな変化をもたらしている。
スマホの本格的な始まりといえば、アップルの創業者・スティーブ・ジョブズが2007年に発表したiPhoneだろう。その後、GoogleのアンドロイドOSを搭載したスマホも続々登場し、スマホは進化を続けている。
スマホは10年という短い期間で、全世界に急速に普及し、現在では世界で36億人がスマホを使っているという。
電話、テレビなどの普及の歴史と比較しても、スマホがいかに短期間に普及したかがよくわかる。さらに、2022年には全人類の80%がスマホを使うことになるといい、ただただ驚くばかりだ。
スマホは電話というより、高性能のコンピューターである。スマホの登場で、常時接続は当たり前となり、現在では常識となっている各種のインターネットサービスが楽しめるようになっている。スマホの普及で、モバイルデータの使用量は、10年間で100倍も増加したというから、スマホがいかに日常生活に浸透しているか、推測できる。
スマホは私たちの生活を、どのように変えたのだろうか。知りたい情報があった場合、今や人に聞くより、Googleで検索するのが一般的である。
ありとあらゆる情報がGoogleには掲載されており、検索すると、すぐに答えを返してくれるので、インターネットでの検索が、情報発見の早道である。私たちは1日に何と273回も検索しているといい、検索は日常生活の1つの習慣として定着している。
そういえば最近、銀行に行って長時間待たされることがなくなっている。なぜならばネットバンキングを利用する人が増えているからだ。それだけではない。筆者は海外出張が多いが、海外に行ったとき、初めて行ったところでも、今では全然困らない。タクシーマップとGoogleマップがあるからだ。
東南アジアに行った時には、「Grab」というタクシーマップを良く使っているが、タクシー料金でもめることもないし、遠回りされるようなこともない。タクシードライバ―が登録されているので、安心感がある。さらに、Googleマップを使うと、どのルートを、どのように走っているかわかるし、行きたい場所がどの辺にあるのかも事前にわかるようになる。
ホテルの予約なども、旅行代理店のお世話になることなく、いろいろなホテル情報を見ながら、自分で直接予約ができるので、とても便利である。
また、最近、紙の新聞を購読しない人が急増している。かつて日本の職場では朝出勤すると、最初に新聞に目を通すというのは日常の風景だった。
2007年の韓国の紙の新聞の購読率は73%だったが、現在の紙の新聞の購読率は20%まで落ちている。
(つづく)
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