美談の裏で─ライオンズクラブ337-A地区と朝倉災害支援─（9）

施工会社へ筆者からの質問について

　ライオンズクラブ（以下LC）337-A地区から朝倉市立松末小学校体育館の床改修工事の寄贈をめぐって、同工事を施工したとされる企業に11月22日付けで、以下の内容の質問書を送った。

（１）貴殿は○○○（企業名）の会長の職に就かれておりますか？
（２）貴殿は、朝倉市市議会議員として活動されておりますか？
（３）貴社は、2017年7月の九州北部豪雨で被災した朝倉市立松末小学校体育館の床改修工事を受注されましたか？受注された時期は2017年11月から2018年1月の間ですか？具体的な年月日をご教示ください
（４）施工期間の具体的な年月日をお知らせください
（５）前記工事について、朝倉市側（市長、教育委員会あるいは教育課、総務部など松末小学校に関わる部署あるいは関係者）から貴社・貴殿に施工についての相談がありましたか？
（６）発注者は、ライオンズクラブ337-A地区ですか朝倉市ですか？
（７）受注金額はいくらですか？
（８）2019年3月5日付で貴社が提出された変更届出書中の工事履歴書に前記工事の記載がありませんでした。なぜでしょうか？
（９）貴殿は、朝倉ライオンズクラブのメンバーですか？
（10）朝倉ライオンズクラブ事務局の○○○様（個人名）は、貴殿のご親族ですか？

　以上の内容で、回答期日を11月27日までにと指定したが、現時点で返信・回答はない。

　上記の内容が明らかになれば、LC337-A地区の同校体育館床改修工事への支援活動を決定するにあたり、「いつ・誰が・どこで・何を・なぜ・どのようにして」決められたのかが正確にわかる。LC337-A地区として寄贈したのだから、その過程を明らかにすることに何ら問題はないだろう。

　「過去に松末小学校体育館の件について、当事者へ質問したが、回答はなく、今日に至る」という旨の情報がLC337-A地区のクラブメンバーから寄せられている。他方で「災害支援の対策本部は、組織として正しく活動し、あらゆる決定がなされていた」という当時の関係者からのコメントも得ている。

　もし、正しい活動によって施工会社が決められたのであれば、ぜひとも質問にご回答いただきたい。

（つづく）
【河原　清明】