2024年11月22日( 金 )

美談の裏で─ライオンズクラブ337-A地区と朝倉災害支援─(14)

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資金の流れは?

 ライオンズクラブ(以下LC)337-A地区からの朝倉市立松末小学校体育館床改修工事の寄贈をめぐって、これまでNet IB Newsで13回連載してきた。大きな疑問点として、当時2017-18期のLC-337A地区と地区内に設置された九州北部豪雨被災支援の対策本部が、なぜLCIF(Lions Clubs International Foundation:ライオンズクラブ国際財団)の基金を活用せず、LC337-A地区から拠出されたのか?というものがある。

 ここで、もう一度概略を記す。

 17年9月にLCIFのボブ・コーリュー理事長が来日し、朝倉の被災地を訪問し、同校への訪問も行われた。そして「被災地の復興にできる限り協力させていただく」旨の表明があった。それには、同校の建物、校庭および施設などの復旧・改修工事の支援も含まれていた。つまり、その時にLCIFの財源を活用することが内定したことになる。しかし、その後、LCIFからの基金による支援内定から一転して「337-A地区で支援させていただきたい。こちらに寄せていただいた義援金を活用することが望ましい」となり、協議した結果、LCIFの財源ではなく、LC337-A地区の資金で支援することになった。

 「LC337-A地区の資金を活用することに対して異議を唱えるのではなく、LCIFのトップが“心置きなく被災支援のために基金を活用してほしい”と表明された。それには、松末小学校の体育館改修も含まれておりました。それが、なぜLCIFによる厚意を断り、LC337-A地区の資金を使ったのか?理由が思いつきません。LCIFの基金を活用することに対して、何か都合の悪いことがあったのか?」と述べるLC337-A地区内クラブメンバ――。一方で、そのLCIFの基金活用について、「松末小学校改修工事への基金の活用は難しいとする意思表示があったからLC337-A地区による拠出となった」とする旨の情報が入ってきた。

 一方は「LCIFの基金を活用しては」という提案。もう一方は、「LCIFの基金活用は困難」、双方の話は、相反している。これについては、近日中に解明する予定だ。

 客観的に見て、LCIFの基金を同校床改修工事に活用した場合、資金の流れや施工する事業者の選定などの経過は、明らかになっていたと思われる。なぜならば、LCIFに対して、「何をどのように、誰が指示して活用したのか」について使途を明確に示さねばならないからである。

(つづく)
【河原 清明】

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