【取材メモ/京都市長選】京都市長選の一大争点に「リニアと北陸新幹線」が浮上~アカ狩り連想?新聞広告も物議
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■新幹線問題(リニアと北陸新幹線)が争点に浮上
・京都市長選の一大争点として新幹線問題(リニアと北陸新幹線)が浮上。現職で自民党、公明党などが推す門川(大作)氏陣営が「福山市長誕生ならリニアと北陸新幹線が来なくなる」と街宣で訴えて支持を呼び掛けているため。
・25日(土)、福山和人候補の応援演説に志位委員長と山本太郎代表がそろいぶみで支持を訴える。囲み取材で志位委員長は門川陣営の発言を念頭に「〈古い土建政治〉と〈市民の暮らし優先の政治〉との対決」と指摘。山本代表も「優先順位が間違っている」と門川氏を批判、この問題でも立場が一致。
・関西広域連合関係者は、北陸新幹線の現行計画(小浜ルート)は、過疎地を通る採算性の乏しい路線計画で、「米原ルート(既存の東海道新幹線の米原-京都を活用)」の方がはるかに費用対効果が高いと指摘。
しかも現行計画(小浜ルート)では京都市内に新たに新幹線を建設する必要があり、高架が景観上困難なことから地下トンネルとなるのが必至だが、水の都でもある京都で水枯れ問題を起こす可能性が高いと問題視。京都市民も「地下鉄建設でも水枯れが起きた。北陸新幹線だと京都の水文化や関連産業に大きな悪影響をおよぼす危険性がある」と警告。
・一方の門川候補は25日の個人演説会で西田昌司参院議員が「福山市長誕生ならリニアと北陸新幹線が来なくなる」と同じ主張を繰り返す。応援演説後に直撃し、水枯れの恐れについて聞くと「問題ない」と回答。門川市長(候補)を2回直撃するも無回答。
■都知事選出馬報道に「それどころではない」(山本氏)
・山本太郎代表に対しては記者団から都知事選出馬についての質問が相次ぐが、「それどころではない。京都市長選勝利が先決」とコメントを避ける。
■「ヘイト」広告が物議
・26日(日)『京都新聞』朝刊のほぼ1面を使って「大切な京都に共産党の市長は『NO』」の広告。SNSなどで、「ヘイト(※)広告ではないか」「アカ狩りのようだ」などと物議を醸している(※本来の意味での「ヘイト」とは用法が異なる)。
広告には、立憲民主党京都府連や国民民主党京都府連、社民党京都府連の名前も並ぶ。広告で門川陣営は、ラグビーワールドカップで広まった言葉を借りて、「ONETEAMで京都を創ろう」としている。オール沖縄以降広く使われるようになった「オール~」に対抗する表現として、保守陣営は「ONETEAM」を採用か。次期衆院選でも使われるのだろう。
【ジャーナリスト/横田一】
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