2024年12月22日( 日 )

東京都が新型コロナウイルス対応で国に緊急要望

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 東京都は2月3日、国に対し、新型コロナウイルス感染症対応に関する緊急要望を行った。

 要望では、
(1)ウイルスの確認検査は発症後に行うものとされているのを、患者と接触した者(濃厚接触者)については無症状でも検査を行えるよう指針を示すこと
(2)検査対象者の定義について、流行状況を見極めながら随時適切に見直しを行うこと
(3)新型インフルエンザ、重症急性呼吸器症候群(SARS)などと同様、検疫法上の隔離・停留の措置が行えるよう、必要な措置を検討すること
(4)PCR検査体制を強化し、民間の検査機関でも検査が可能な体制を構築すること
(5)ウイルス保有の確認検査を医療機関でも行えるよう、迅速診断キットの開発を早急に進め、予防ワクチンの早期開発に取り組むこと
(6)マスクやアルコール消毒薬などが不足することのないよう、メーカーや卸売業者などに適切な生産・供給を働きかけ、安定的な流通に万全を期すこと
(7)新型コロナウイルス感染症に対する正確な知識と情報を、よりわかりやすく情報を発信・提供すること
(8)国による電話相談の充実、円滑な住民相談の実施に必要な支援を行うことが盛り込まれている。

 新型コロナウイルス感染症の感染者数は、中国国内だけでなく世界各地に広がっており、2月3日の時点で累計17,000人を突破。国内では16名の患者が確認されている。今後もさらなる感染拡大が危惧されていることから、都は感染拡大防止に向けて国と連携しながら、対策に万全を期するとしている。

【長谷川 大輔】

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