中国の新型肺炎の新規患者数が約25日ぶりに1,000人以下に~都市封鎖の効果が出始めたか
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中国国家衛生健康委員会の発表によると、中国における新型コロナウイルスによる肺炎の新規患者数の増加がペースダウンしてきている。18日から、肺炎に罹ったものの、回復し退院した人の数が新規患者数を上回るようになり、19日は新規患者数が1月26日(769人)以来の1,000人以下へと大幅に減っており、肺炎の患者数は18日から減り始めたといえる。
新規患者数 2月18日:1,749人 2月19日:394名
新規回復者数 2月18日:1,824人 2月19日:1,779名
今の傾向が続くなら、中国政府がとった都市間移動の禁止、公共交通機関の停止など都市封鎖措置が功を奏したといえる。
とはいえ、患者数が増えていないというのは、あくまでウイルスの拡散と感染を一定程度抑え込んでいるというものでしかなく、依然として連日のように100人近い患者が犠牲となっており、惨状はまだまだ続く。
この患者数減少には診断方法上の理由もある。12日分の発表からは臨床診断(CT検査)で新型コロナウイルスによる肺炎と診断された患者も含まれていたが、その後、核酸検査で陰性反応が出てコロナウイルスに感染していなかったことが判明した患者が相当数(19日発表分で279人)おり、その分が19日発表分データに反映されているようだ(とはいえ、発表分の394人と訂正分の279人を足しても新規患者数は退院者数より少ないことに変わりはない)。
【茅野 雅弘】
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