本日(12日)の九州地銀の株価全面安
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【表1】を見ていただきたい。日経平均株価の推移表である。
~この表から見えるもの~
新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は11日、「パンデミック(世界的な大流行)とみなせる」と表明。
また、日本時間の12日午前10時過ぎ、トランプ米大統領が国民向けに演説。新型コロナウイルスへの対応について、「英国を除く欧州からの渡航者を30日間制限する」と表明。また景気対策についても発表。
しかし、内容が乏しいとしての見方から、東京株式市場における日経平均株価は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大への懸念から全面安の展開となり、一時、1,000円以上値下がりした。12日前場の終値は前日比▲1,003.82円の1万8,412円24銭(前日比▲5.27%)となり、取り引き時間中としては2017年4月以来、2年11カ月ぶりの低い水準となった。
後場に入り日経平均株価はやや持ち直し、前日比▲856円43銭の1万8,559円63銭(前日比▲4.41%)で今日の取引を終えている。
【表2】を見ていただきたい。九州地銀7行(含むFG・FH)の株価推移表である。日経平均株価の大幅な下落を受けて全面安となった。
~この表から見えるもの~
大きく値を下げたのは以下の順。
(1)佐賀銀行は前日比▲72円の1,043円(▲6.46%)。今日は年初来安値の1,042円(14時57分)だった。
(2)九州FGは前日比▲21円の324円(▲6.09%)。
(3)大分銀行は前日比▲102円の1,718円(▲5.60%)。年初来安値は1,694円(12時41分)。
(4)ふくおかFGは前日比▲80円の1,362円(▲5.55%)。年初来安値は1,352円(11時04分)。
(5)西日本FHは前日比▲26円の524円(▲4.73%)。年初来安値は513円(12時55分)。
(6)北九州銀行を傘下に置く山口FG。前日比▲23円の486円(▲4.52%)。
(7)宮崎銀行は前日比▲66円の1,892円(▲3.37%)。<まとめ>
本日、年初来最安値を更新したのは大分銀行、西日本FH、ふくおかFG、佐賀銀行の4行だった。九州FG、山口FG、宮崎銀行の3行は3月10日に安値を付けている。
コロナショックの影響は大きく、日経平均株価および九州地銀の株価は、明日以降も予断を許さない状況が続くことになりそうだ。
【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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