コロナ禍で赤字転落見通し、不採算店70店舗を閉店
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ロイヤルホールディングス(株)
ファミリーレストランのロイヤルホストなどを運営するロイヤルホールディングス(株)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、2020年12月期第2四半期の業績予想を下方修正し、営業損益が前回予想の6億5,000万円の黒字から一転して138億円の赤字に転落する見通しを発表した。
ファミリーレストランの草分け
外食大手のロイヤルホールディングス(株)は、1951年10月に日本航空国内線の営業開始と同時に福岡空港において機内食搭載と喫茶営業を開始したことが始まり。53年11月にはレストラン「ロイヤル」を開業、62年9月にセントラルキッチンシステム(集中調理方式)を採用するなど、戦後日本のファミリーレストラン業界の草分けとして業容を拡大。現在、同社グループは子会社10社および関連会社3社で構成されている。
急転直下の需要激減
これまで増収を続けてきた同社だが、2019年12月期には収益の柱だったホテル事業が減益に転じたことで、成長エンジンの喪失が顕在化していた。さらに新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化した20年2月以降、著しい減収が直撃。外食事業では臨時休業や営業時間短縮。コントラクト事業では空港利用者の激減や施設の休館が影響。機内食事業では主要な販売先である国際線航空便の9割以上が運休。ホテル事業では全体の25%が休業するなど、あらゆる事業の需要が激減した。
これを受けて同社は、20年度中間期の業績予想を売上高390億円(前回発表664億円)、営業利益▲138億円(同6億5,000万円)、経常利益▲145億円(同6億円)に下方修正すると同時に、21年12月末までに不採算店舗70店舗の閉店を発表した。早急な収益構造の再構築が求められる。
【児玉 崇】
<COMPANY INFORMATION>
ロイヤルホールディングス(株)
代 表:菊地 唯夫、黒須 康宏
所在地:福岡市博多区那珂3-28-5
設 立:1950年4月
資本金:136億7,617万円
業 種:純粋持株会社
売上高:(19/12連結)1,405億7,800万円法人名
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