福岡市の子ども音楽グループ「少年少女みなみ」が伝える戦後75年!朗読劇『おかあさんの木』『月光の夏』
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福岡市中央市民センター(中央区)で8月13日、福岡市の音楽グループ「少年少女みなみ」主催の「九州国際フェスティバル」が開催された。
「少年少女みなみ」は、福岡市を拠点に活動している3歳から中学生までの音楽グループで、毎年、音楽劇やイベントなどを精力的に行っていて、今回の「九州国際フェスティバル」もその1つ。
「九州国際フェスティバル」は、芸術・教育・平和活動を理念として、国際交流を目的に毎夏、開催されている。今年はコロナ禍のため、海外ゲストの来日はなかったものの、コロナ対策を踏まえ「教育と平和のステージ」「芸術のステージ」の2部構成で行われた。「教育と平和のステージ」では、「少年少女みなみ」のメンバーが、朗読劇『おかあさんの木』『月光の夏』を演じ、「芸術のステージ」では、ピアニストの久保山菜摘氏、オペラ歌手の渋谷ちか氏らによる音楽コンサートが行われた。
ステージの模様は、後日、J:COMテレビで放映されるほか、DVD化も予定されているという。
今回は、「少年少女みなみ」が演じた朗読劇『おかあさんの木』と『月光の夏」の一部を【動画】でお伝えする。
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児童文学作家・大川悦生が1969年に発表した、戦争を題材にした文学作品。小学校の国語の教科書にも近年まで収録され、終戦70年目の節目である2015年に、鈴木京香氏の主演で映画化された。
ストーリーは、昭和初期、母は7人の息子と暮らしていたという場面から始まる。やがて日中戦争を皮切りに日本が戦争に突入したため、息子らは次々に召集され、戦地へ赴いていった。母は息子が出征するたびに裏の空き地に桐の木を植えた。息子が不在の間、母は息子らが帰って来るのを心待ちにして、代わりとなる桐に絶えず語りかけて息子たちを励まし続けた・・・。
月光の夏
実話を基に創作された毛利恒之氏によるドキュメンタリー小説で、1993年に映画化された。
ストーリーは、太平洋戦争の末期の1945年の初夏、鳥栖国民学校(現・鳥栖市立鳥栖小学校)を、陸軍の特攻隊員2名が訪れる。
「私たちは、明日出撃します。死ぬ前に、もう一度思い切りピアノを弾きたいのです。ここにはグランドピアノがあると聞いて、やってきました」特攻隊員は翌日、特攻隊として知覧(鹿児島県)へ向かうため、今生の思い出にどうしてもピアノを弾きたいと、目達原駐屯地(現・吉野ケ里町)から歩いてきたという。
隊員は、ベートーベンのピアノソナタ第14番「月光」を弾き、戦地へと向かった・・・。
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