ドンキとイズミは大幅減、イオン九州は赤字 営業キャッシュフローから見た決算
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営業活動における現金の出入りを示す営業キャッシュフロー(CF)は帳簿上の利益である営業・経常利益より企業の営業活動の実態を正確に映し出すといわれる。企業決算を営業CFから見ると異なる風景が見えてくる。
「ドンキホーテ」を展開するパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の2020年6月期連結決算は、ユニーの統合効果もあって営業利益は前期比20.4%増の760億円、経常10.2%増の752億円、当期純利益6.9%増の503億円の増益だった。
一方、営業CFは651億円と前期から約370億円、36.1%減少した。主因は「仕入債務の減少」と「棚卸資産の増加」。つまり仕入れた商品の支払いで出て行くキャッシュが増えたのと、在庫の増加で入ってくるキャッシュが減ったというわけだ。帳簿では増益だが、内実は支払いの先行と在庫の増加で資金繰りが厳しくなり、手放しで喜べないことがわかる。
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