最高のおもてなしで「ワンダー（驚き）」「喜び」を提供

九州・福岡の壮健企業100社

2020年12月19日 07:00

印刷

お問い合わせ

法人情報へ

ツイート

（株）エフ・ジェイホテルズ

「グランドハイアット福岡」などを展開

　福岡を代表するラグジュアリーホテル「グランドハイアット福岡」を運営する（株）エフ・ジェイホテルズは、福岡のまちづくりに貢献する福岡地所グループの一員としてホテル事業を担っており、福岡以外も含めて全国13のホテルで2859室を展開している。

　同社は1978年に設立され、同年、第1号として「サンライフホテル1号館」を開業した。96年には外資ハイアットとのコラボでグランドハイアット福岡（キャナルシティ博多内）を開業。2008年にはフォルツァシリーズ第1号の「ホテルフォルツァ大分」を開業した。以降、グランドハイアット福岡は、福岡を代表するラグジュアリーホテルとして広く認知されている。

　エフ・ジェイホテルズが目指しているのは、キャナルシティ博多をつくった福岡地所のDNAの継承だ。さらに、世界的ブランドである「ハイアット」を福岡で提供してきたことを大事にしながら、今までにないおもてなしで「ワンダー（驚き）」「喜び」を提供することを心がけている。

　ほかにも、同社がビジネス客・旅行客向けに展開している「フォルツァ」シリーズは、プレミアムビジネス型のホテルとして、「使い勝手が良い」と評判で、各種口コミサイトで上位の評価を得ている。フォルツァシリーズの1号店ホテルフォルツァ大分を開業したのは、リーマン・ショックの1週間後という最悪のタイミングだったが、1号店でノウハウを積み重ねた結果、現在全国8施設でビジネス客と旅行客とも順調に増え、高評価を得ている。

　同社は、宿泊客からいただいたアンケートは社長以下スタッフ全員が共有し、接客の改善に活用して、質の高い「おもてなし」を提供している。また、グランドハイアット福岡とフォルツァシリーズのほかに、20年3月にオープンした「ザ・ベーシックス福岡」など幅広いジャンルのホテルを展開する同社は「ブランドで街に貢献する」ことを目指している。

　新型コロナウイルスの感染症拡大により、パーティー需要が減少し、インバウンドも激減するなか、同社は国内客をメインに再構築を進め、客足は徐々に回復している。観光地としての福岡の魅力が衰えることはなく、近い将来、必ずインバウンドは戻り、福岡を訪れる外国人も増えると見込んでいるという。

安心・安全こそおもてなしの基本

　コロナ禍のなか、同社は徹底的な感染予防対策を講じている。レストランでは、各テーブルにアルコール消毒スプレー、マスク入れを設置し、検温も実施。客室においても徹底的な消毒作業を行い、利用客からは「安全・安心」について高い評価を得ており、同社のホテルの「おもてなし感」を高めている。

　今後オープン予定の同社のホテルは、25年ぶりにハイアットとのコラボとなるハイアットプレイス京都（239室）を21年冬にオープン予定で、そのほか、ホテルフォルツァを名古屋栄・大阪道頓堀・京都四条で21年春のオープンを予定している。これにより、現在のホテル数13施設・2859室から17施設・3658室に大幅に増加する予定だ。

　ホテルは人が集う場所であり、90年代と現在では街も大きく変化しているように、ホテルも時代に合わせて進化する必要がある。グランドハイアット福岡では、一昨年、レストランを改装、ユニフォームも一新した。