九州地銀7行（含むFG・FH）の株価～11月末（終値）を割り込む

　【表1】を見ていただきたい。東証一部上場の九州地銀7行（含むFG・FH）の株価推移表である。
～この表から見えるもの～
◆今日18日の株価（終値）が20年3月末比マイナスだったのは▲144円の宮崎銀行だけだった。しかし、9月末、10月末にはふくおかFGと佐賀銀行を除く5行がマイナスに転落している。
◆16日まで11月末の株価1,863円を上回っていたふくおかFGは、17日に前日比▲22円の1,846円（前日比▲1.18％）と11月末の株価を割り、全銘柄が11月末の株価を下回った。今日18日は佐賀銀行が大幅に上昇し、1行だけが11月末比プラスに転じている。
・ふくおかFGの18日の株価（終値）は前日比▲9円の1,837円（前日比▲0.49％）。11月末の1,863円を下回り11月末比▲26円（11月末比▲1.40％）となっている。
・九州FGは前日比▲3円の447円（前日比▲0.67％）。11月末の510円を割り込んだのは12月2日。
・西日本FHは前日比▲8円の687円（前日比▲1.15％）。11月末の723円を割り込んだのは12月15日。
・北九州銀行を傘下に置く山口FGは前日比+2円の615円（前日比+0.33％）。11月末の652円を割り込んだのは12月8日。
・大分銀行は前日比▲28円の2,119円（前日比▲1.30％）。11月末の2,325円を割り込んだのは12月11日。
・宮崎銀行は前日比+1円の2,241円（前日比+0.04％）。11月末の2,300円を割り込んだのは12月3日。
・佐賀銀行は前日比+43円の1,379円（前日比+3.22％）。11月末の1,370円を割り込んだのは12月8日。翌9日は上回ったものの、その後は下回っていた。しかし、18日は大幅に値を上げ11月末比+9円となっている。

＜まとめ＞
　18日の日経平均株価は【表2】の通り、前日比▲43.28円の2万6,763円39銭（前日比（▲0.16％）。11月末の日経平均株価は2万6,433円62銭であり、+329円77銭のプラスとなっている。しかし、九州地銀の株価は佐賀銀行を除き6銘柄が11月末を下回っている。新型コロナウイルスの感染拡大が地域経済を直撃しており、九州地銀の株価もその影響を大きく受けているようだ。

【（株）データ・マックス顧問　浜崎　裕治】