「シミが消える」とうたう化粧品のアフィリエイト広告に初の注意喚起~消費者庁
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化粧品を塗るだけで「シミが消える」と宣伝していたアフィリエイト広告に対し、消費者庁は1日、消費者の適切な商品選択を阻害すると判断し、消費者安全法に基づく注意喚起を行ったと発表した。アフィリエイト広告に対する注意喚起は初めて。
アフィリエイト広告で宣伝していた商品は、(株)Libeiroの化粧品『エゴイプセビライズ』と(株)シズカニューヨークの同『シズカゲル』。どちらのアフィリエイト広告も、同じアフィリエイターが作成していた。
(株)Libeiroの『エゴイプセビライズ』では、「ノーベル賞成分が入ったブースター美容液 使ったら3日で消えました~」などと表示。(株)シズカニューヨークの『シズカゲル』でも、「使った人全員がシミを一瞬で消して美肌になれる!!」などとうたっていた。
消費者庁の調べによると、2商品ともそのような効果は認められなかった。アフィリエイト広告に掲載された体験談については、「すべて嘘で、効能効果も誇大であることを確認した。体験談はアフィリエイターが(写真などを加工して)つくったものだった」(消費者政策課財産被害対策室)。
虚偽の効能効果をうたうアフィリエイト広告によって、消費者を販売会社のサイトへ誘導するという手口であると説明。また、2社はアフィリエイト広告の内容に問題があることを認識していたという。
全国の消費者生活センターには、『エゴイプセビライズ』について499件、『シズカゲル』について239件の消費者相談が寄せられている。相談者の多くは40~60代女性。地域別で見ると、南関東・近畿・九州北部の順に多い。
寄せられた相談のうち、『エゴイプセビライズ』153件、『シズカゲル』98件については販売業者へ商品代金を支払い済み。支払われた金額の合計は『エゴイプセビライズ』が約71万円(平均4,670円)、『シズカゲル』が約56万円(同5,700円)に上る。
アフィリエイト広告は販売会社の公式サイトへ消費者を誘導することを目的に、SNSなどに掲載される。一般的には、購入申し込みの出来高に応じた報酬がアフィリエイターに支払われる。
【木村 祐作】
法人名
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